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ザ・クリエイター/創造者のyumeayuのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.5
"ニルマータ"

舞台は近未来。人類を守るために生まれたはずのAIがロサンゼルスで核爆発を引き起こした。AIとの戦闘が続くなか、元特殊部隊のジョシュアは、AIの創造主“クリエイター”暗殺任務を受ける。クリエイターの居場所を突き止めたジョシュアだったが、そこにいたのは少女の姿をしたAIロボットのアルフィーだった。

ギャレス・エドワーズが監督・脚本を務めたSFアクション。監督のこだわりが詰まった世界観やキャラクターデザイン、衣装、セットなど、映画としてのルックは超好み。
特にAIと人間がアジアの田園地域で共存している風景は、現代の生活感と近未来の生活感が見事に融合しており、素晴らしい出来栄えだった。

全編を通してVFXを駆使した映像がメインとなるが、製作費は約8000万ドル(約120億円)とハリウッドの大作映画にしてはかなり控えめ。
監督曰く「世界最高峰の予算を持ったインディー映画として作った」とのこと。制限があるからこそ、クリエイティブになれたとも語っている。

ギャレス・エドワーズ監督のSF作品ということで、勝手な勘繰りとなるが、どうしても『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を重ねてしまう。
本作のラストシーンの展開はまさに『ローグ・ワン』そのもの。そういう意味では、本作は監督のやりたいようにやった作品と言えるのかもしれない。
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