スワット

貴公子のスワットのレビュー・感想・評価

貴公子(2023年製作の映画)
3.8
2024年劇場鑑賞42本目 字幕鑑賞
『The witch/魔女』シリーズや『楽園の夜』などの韓国ノワールやアクション・クライムサスペンスを得意とするパク・フンジョン監督・脚本の新作。

謎の男”貴公子”にパク・ソンホ(本作が映画デビュー)、カン・テジュ、キム・ガンウ、コ・アラが名を連ねる。

パク・フンジョン監督の新作ノワールアクションという事ですかなり期待大で鑑賞。
ポスターデザインや予告編からかなりスタイリッシュでソリッドなノワール物だ!!と思っていましたが、意外にもコメディ要素も散りばめられていて驚き。
ただ、『The witch/魔女』シリーズもそんな感じだったかと思い出して、納得。
しかし今作は貴公子の役柄も相まってその様な雰囲気が出ていたのかもしれません。
本作は一貫して、最後の最後まで貴公子の動機や背景が明かされません。
不敵な笑みを浮かべながらマルコを執拗に追い回す様子にどこか笑ってしまう様なコミカルさもありましたし。
高速道路での追いかけっことかめちゃくちゃで観てて楽しい笑
マルコは息切れ切れで、めちゃくちゃな姿勢で走っているのに、貴公子は息は切らしながらも直立不動な様子で走る姿に良いアンバランスさでこの作品をよく表しているシーンに思います。
それに序盤の登場シーンからも化け物ぶりが伺えます。
脱出方法にまだこの手があったかと感心しましたし、ほぼホラー映画でしたね!

マルコ役のカン・テジュの顔芸も炸裂してましたね笑
初めて鑑賞しましたが、やられ顔がめちゃくちゃ上手い笑
めちゃくちゃ引いてるやんとかめちゃくちゃ負け犬顔やんとかツッコミながら楽しめました。
序盤の勇ましいボクサー姿はどこへやら…
後半にはそんな設定忘れてしまう程のやられぶりに拍手👏

ストーリー的には続編出来そうでしたし、こちらもシリーズ化して欲しい程の魅力的作品です。
後妻側についた女性殺し屋はやられてしまったなかだけふわっと終わったので少し気になります…
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