ここでも趣里が活躍。…といいつつ今ひとついいようには思えなかった。
戦後間もない頃の話か。入手が難しい酒とともに体を売る女。この家に転がり込んだ青年。そして少年。不思議と３人の間に共感がが生まれ、穏やかな時間が訪れる。しかし青年は心を病んでいて、しだいに狂気を見せていく…
戦場のトラウマが男たちを狂気に駆り立てていく…といったことを描く。『野火』からの塚本晋也の重要な視点だと思うが、今ひとつノレないままに終わった…
少年の目が印象的。その真っすぐな視線に戦争への冷ややかな批判を感じた。そしてそれが唯一、この悲しい話の救いになっている。あの目はよかった。
しかしここでも森山未来は仙人のような存在だなと…
