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背くらべ
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『背くらべ』に投稿された感想・評価

✔️❪cf.🔸『木下恵介アワー·兄弟』(4.1) ❫🔸『背くらべ』(3.4) 及び🔸『風の中の瞳』(4.0)▶️▶️

子供の頃、『四騎の会』結成のニュースがあったのを憶えてる。黒沢明(表記)·木下恵介·小林正樹·市川崑、と大半知らない人たちだなぁと思ったが、小学校の隣公民館での上映会で、『東京オリンピック』『青春』『日本の青春』『なつかしき笛や太鼓』らは見せられてた。間もなく『七人の侍』『酔いどれ天使』らの4本のTV初作連続放送もなされた。更に、『化石』『ただいま浪人』の短期TVシリーズも見応えがあった。しかし、何といっても『木下恵介アワー』だ(遅れて『人間の詩』シリーズも)。昨年、部分しか観てなかった『兄弟』をかなりじっくり見て、厳しい現実に各々向き合ってる家族に囲まれ、それを共有しながらも、着実に愛を育み、結婚へ向かうカップルを描き、最高の至福の中でも、拭えぬ漠とした不安や冷気を描いて、完全でなくも決断と·その結果の相手と環境への融解だけが事を進める、という内容が、人間味あるアントニオーニ世界だなとすっかり感心した(『岸辺のアルバム』以降の燻る欲望の現実とのいつしか接触による軋轢·変質の力と甘さより、それまでの作での、口ごもり控えめに現実と折り合いがつくを、互いを重んず仲の者が協力して待ち、その過程で変質も受け入れる伏し目がちが、好きだ)。そのライターが山田太一であり、メインディレクターの1人が川頭義郎だった。ごく初期の太一と、脂の乗った頃の川頭を同じ日に上映する、を見る。木下門下は、束縛なく創る個性を伸ばしている。共に富士が望める地が舞台で、木下忠治の曲の合唱が進めてく。
『背くらべ』はプリントの良さのせいもあるが、構図、その組合わせ、移動やパン、表情、全てに伸びやかで、簡潔力強い。家族団欒の中にもアンニュイ、や延々悩むを、横へから廻る移動、走り変わる風景の中カット連ねで印象的に浮かばせもする。只、これは若い世代の、住んでる地方と東京、労働問題の基本構造の踏まえ方、を示した映画で、中に突っ込もうとしてる作ではない。清々しいし、現実感もあるし、同時期の大島らの作品に関して明らかに遅れてる公式的労働問題とは感じさせないのは、その大島に映画界入りも悪くないと決意させた日本映画史上有数の傑作『女の園』の作者、木下の感覚のシャープさの浸透のせいか。
富士吉田で警察官の父の事故死後、2人の息子の為再婚話も断り、工場でも明るく逞しく働いてきた母を想う子ら。東京へ出たいという夢を、優秀な弟に託し、地元で勤める工場に可能性を見いださんとしてる。しかし、人事で尊敬する先輩が外され、一気に失望。親同士が進めてる、母の勤める工場主の一人娘と兄の縁談は、既に当人同士·恋人も、娘も東京を望んでた。母は、ちょうど来た義兄の町工場への就職を薦める。しかし、そこでは、行員たちの正当な賃上げストへの、「代わりはいくらでもいる」脅し鎮圧役でしかなく、戻る。そして母の工場へ。そこへ彼の本質を見抜いた、叔父の工場から集団で移った工員が誘いにくる。それに応じさす母。「有無を云わさず、命令する。若い人に我慢はさせぬられ。その方が自分が1人になることより辛い。今行かねば、負け続けに。叔父にも東京にも。お前は大学へ」「1年後、必ず東京に呼び寄せる」「それまではぼくが一緒で」
八方美人で自分を苦しみ抜く者はいない、正直な伸びやかさへの至り。労使関係も、甥1人に木刀を持たせる理不尽·勝ち目なしを抽象的に絵で示す。このスッキリした力が、どこまで未来を見透してるかと云うと難しい所はある。一見、名作然とはしてるが。
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それに比べると、最初観たのはTV期になってからだが、その演出力は馴染みでファンの川頭作『~の瞳』は、一時間半で、TV30分学園もの·2クールを見続けたと同じ、効率やポイントを押さえた詰め込みに、流石だなぁと感心するが、旧態依然の作だな、とも思える。しかし、基本的な所での逡巡の認め、そして師の木下を上回るロケとセットの差異がないような天才的な盛り上げシーケンスの纏め·捌き方、は1個の作品を超えている。
多摩の中学校に、新3年のクラス担任として赴任してきた新卒?の長野出身の教師。「皆、希望の進学を」と挨拶して、単なる就職組軽視ではない、様々な意見·立場·拘りを越えたものが、自然に出てくる。父がいない八百屋の息子は優秀だが進学は無理で、母の指示通りトップ校進学第一の医者の息子は、成績が上がらず苛つき、両者は反目してる。学年1の秀才は清々しい少年だが、同じく秀才の模範的少女が、交際を意識、勉強が手につかない恋心を抱く。
様々な軋轢·悶々に、担任は頭ごなしに方向を決めずに、青春ならではの感情を大事にさせる。夏に皆で山のハイキングに行ったとき、足を延ばし嵐にあい、遭難しかけるが、怪我人を庇い結束し耐えての待ち、救援を求めに出た2人の絆と意志、が窮地を脱しさすが、世論の避難に辞職を決意する担任は、その本当のリーダーシップとそれに反す中途投げ出しの形を同僚の女教師や生徒らに問われ、明るく復帰。やがて、進学に多くが初心を貫き、八百屋の少年も就職工場の昔気質の社長に認められ、夜間高校に通える事になるが、唯一·宿命付けられた受験に失敗の、例の犬猿の仲の少年の異変に気付き、自殺を止め、2人だけの秘密と生涯の切磋琢磨を誓う、親友に変わりあう。
ヌケや気持ちいい納得感はよくないが、伸びやか開放動めき·走り抜け·集まり助け合い·行動力への、素早いフィット·自在フォロー移動の可変力·俯瞰め退きでの眺めらのデクパージュで、一堂の矛盾を抱えた侭の一体熱してく手応え、異変に解決へ一目散と行かない熟考目覚め捉え、らが奇跡的に素晴らしい。山での夜にかかる遭難シーンでのロケとセットの境い目ない移動·空気と佇まいの切れ目ない一体感の醸成リアル塊り、すれ違いに不穏を感じ·不仲を振り払い·川まで追いかけ自殺を止め、思わず説得の予感·行動·内外立体感の、スピード·機転の冴え、は師の木下を上回るレベルを創りあげてる(クレーン、ズーム、横へ、自然と人のスピード)~山でのシーケンスは『アイリッシュマン』のホッファ殺害シーン以来に見る透明な、映画そのもの純度と筆致の精度·到達維持奇跡。
卒業式ではそのクラスの列は、振り返り自称「山猿先生」に感謝の声を照れもなく自然に発する。手垢ついたパターン映画風で、大っぴらには言いにくいが、私が真に求めてるは、こんな作かも知れない。
大槻義一監督作品、木下恵介原作の「流し雛」と同じくまた乙羽信子。コレは山田太一脚本。愛弟子二人を組み合わせる恵介ワールド。夫を事故で亡くして二人の息子を育てる富士吉田のおっかさん乙羽信子。大学行けずに地元で働く兄の川津さんは弟をどうしても大学に行かせたい。婿養子は嫌だと東京行ってよ私も追いかけるからとせがむ恋人は島かおり。尊敬する工場の先輩も東京から来た社員に役職取られて田舎って会社ってほんと最悪、東京出なきゃはじまんない。いろいろあって叔父を頼ってめでたく上京…ここまででしっかりみせるのにまだ30分強。でもそうはいってもあっさりはしていたなーと感じていたら、後半からグイグイ心に突き刺さる山田太一脚本(まだ若干20代の太一センセイ)。叔父・多々良純の工場では絶賛ストライキ中。わけもわからず労働者たちを追い払う役目を押し付けられる川津さん。こないだまで労働者だった川津さんの理不尽な立場。辞めて実家に出戻る居場所のなさ。地元の工場仲間だった常田富士男のパイプのエピソードが前半から後半へと沁みる。こんな些細なエピソードたまらない。背くらべの柱より、常田富士男のパイプがヤバい。誰も吸わないんだから煙草。そんで例の東京の工場の若者がわざわざ川津さんを訪ねてくるくだり、これこそが山田太一らしさ…しかも「野菊のような君なりき」の田中晋二。どんだけ恵介。
yuzu

yuzuの感想・評価

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時間的にちょうどよかったので観た。

松竹の富士山マークにふさわしく、舞台はでっけえ富士山が拝める富士吉田!

乙羽信子さん、同じく山田太一脚本の「あこがれ」でも良い役どころだったけど、今回もまた良い!沁みるなー。

てか、主人公がバイトで映画のエキストラに参加するんだけど、甲冑つけて本格戦国時代劇でバトルしてて、この時代の映画界の景気の良さを思い知らされる。

ちなみに上映後、場内明るくなっても爆睡してるおじいちゃんおった。天下泰平だ。

『背くらべ』に似ている作品

少年期

製作国:

上映時間:

111分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.5

あらすじ

戦争の最中、英文学者の父を持つ長男の一郎は疎開を拒み続けていた。だが出征した恩師の戦死を機に、彼も両親が疎開している諏訪へと赴くことになる。父は戦争で職を失い、代わりに母が働き一家を支えて…

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