さとし

市子のさとしのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
4.2
これは素晴らしかったですね。

杉咲さんの本気の演技を見た感じですね。本当にキャスト陣の一体化はすごかったです。ストーカーくんが俺は川辺のヒーローになろうと思ってたんだのシーンで泣きました。つくづく最近にハグするシーンとか涙腺が弱いですね。あとレイプの後の殺人シーンも上手かったです。カーテン越しにカメラを置いてのアイデアは良かったです。あと気になったのはプロポーズのシーンが最初に来て長谷川との出会いのエピソードは後からくる演出と編集のバランスが素晴らしかったです。

戸田監督の作品を見るのは2回目で「12月の女の子」以来ですね。でもこれは監督の力量もありますが杉崎さんやキャスト陣の演技やその他いろんな要素が上手く絡まった作品ですね。あと母親と長谷川のおそらく能登半島シーンがありましたね。あのあたりも印象的でした。まあ、私も高校の事務員をしていますが、最近の高校生はこんな感じなんですね。キスとかすぐにしたりして今時だと思いました。それから市子と月子のカメラトリックはすごかったです。あれはどうやったんでしょうね。気になりました。

非常に緻密に作られた映画でちょっとしたパズルのようでした。面白かったです。
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