スワット

DOGMAN ドッグマンのスワットのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.4
2024年劇場鑑賞32本目 字幕鑑賞
『レオン』のリュック・ベッソン監督、アーティストでもあるケイレブ・アンドリュー・ジョーンズが主演の第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にも出品された本作。

“In the name of god”(神の名のもとに)を信じるならば、こんな悲しい物語は無いと思わせる内容。
ポスターデザインにダークヒーローと謳われていたので、リュック・ベッソンが描く新たなアメコミヒーロー的映画かと観に行ったのですが、マイノリティに寄り添う人間ドラマの様に感じました。
言い方良くないですが、こじんまりとした、小規模なスケール感とも感じてしまったのが自分の中では少し残念であった部分でもあります。

物語も時系列順な展開ではなく、回想しながらなので大きな展開というのはさほどなかった印象。
その分ダグラスを始め、社会の爪弾きもの達の心情や表情、儚さの様なものを強く感じながら鑑賞できましたね。
余分な雑音なし!と言った感じでしょうか。

何と言っても、ダグラスを支える数々のDOG達に時には癒され、時には頼もしい存在に作品内に昇華されていました。
シェパード、ラブラドール、ドーベルマン、テリア、ハウンド系と沢山の犬種が出てきて、観ていて楽しいです。
お気に入りはミッキーかなぁ。可愛い見た目、小柄な体格に反して、肝の座った度胸や太々しさを感じる雰囲気に虜に…
ダグラスが初めて、DOG達と意思疎通していると気づいた際もミッキーきっかけでしたね。
その時のミッキーの何か?みたいな顔に思わず笑ってしまいました。
犬堪能映画としても楽しめる作品ですね。
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