大災害で廃墟になったソウル。唯一崩れなかったアパートがメインの舞台。食料は限られてるから、住民 vs アパートに逃げてきた人達、って構図で物語は始まる。
こういうディストピア系、大好き！！『絶体絶命都市』ってゲームを思い出す。
でもこうやって映画になってるから俯瞰して「人間とは愚かなり……」みたいな感じで観ちゃうけど、実際自分がこうなったら生きたいあまりに、超セコいこともすると思う笑
権力を使う人、武力を使う人、何をしてでも生きようとする人、助け合う心を持つ人、本当に様々。でもこれがリアルな人間のコミュニティだよなーとかぼんやり思った。
ここからちょっとネタバレ↓↓
にしても妻の言動にイライラしちゃったなー。人間としてはとても正しい姿だし美しいんだけど、この状況でもそれ言う…？って思っちゃった。もうホント明日生きるか死ぬかの世界だから、他人のこと構ってられないってのは仕方ないことだと思う。集団の中で上手いことやっていく能力も必要だし、変に疑い持たれないようにしないと…！って思った。
妻が代表に水戸黄門ばりに『オマエはここの住民じゃねー！印篭』を突きつけたシーンも、いやその先考えた行動？リーダー追放したらたぶん次のリーダー旦那になって、さらに旦那が苦しむぞ？こういう場面では代表の人格とか言ってられないし今みんなが生きるために必要な人材が代表で良いんじゃね？と思った。妻がやってる行動全てが正しいし人として美しいんだけど、この状況下では自分達が生きられる確率を下げてるだけの行動になってた。そう考えたら正しく美しく生きているのがプラスになる状況(今)って、かなり満たされてるな。
映画だから妻みたいなキャラクターが必要なのは理解できるけど、何か全員が「最優先事項はオレが生き残ること！そのためには倫理も常識も関係ねェ！」みたいなキャラクターばっか出てくるディストピアもの、ないかなー。そっちの方が観たい。
