スワット

アイアンクローのスワットのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.1
2024年劇場鑑賞41本目 字幕鑑賞
1980年代のプロレス界を盛り上げたフォン・エリック・ファミリーと一族の呪いを題材に映画化された実話ベースの作品。

監督・脚本はショーン・ダーキン、四兄弟にはザック・エフロン、ハリス・ディキンソン、ジェレミー・アレン・ホワイト、スタンリー・シモンズ。フリッツ・フォン・エリックはホルト・マッキャラニーが演じる。

最近プロレス界にハマりはじめた自分にとってかなりドンピシャな映画が公開されました。
エリック・ファミリーはこの映画が公開されてから知った新参者ですが、こんな悲しい物語があったとは…

まだまだ分からない事が多いので、因果関係には触れれませんが…
この映画のMVPは個人的にザック・エフロンとハリス・ディキンソンかなぁ。
ザック・エフロンはあの鍛え上げられた肉体には驚愕。昔の画像と見比べると一目瞭然で、顔も変わりすぎてて笑いました。
本当にプロレスラーですね。四兄弟を演じた俳優の中でも率先して肉体改造に勤しんだらしく、ユニフォーム姿を見ても他とは比べ物にならない肉体美。プロレスファンが鑑賞しても惚れ惚れするのではないでしょうか?
更にエンディングの泣きの演技は圧巻。戻らない過去、もう居ない兄弟達を思うケビンと今を生きるケビンの家族達の対比が素晴らしく、兄弟達を今まで支えていたケビンが、今後の未来では自分の妻・子供達に支えられて生きていくことが明確に示されるラストに号泣してしまいました。
今作のベストシーンの一つです。

また、ハリス・ディキンソンの存在感、カリスマ性が思う存分に表現されています。実際のデビッドがこの様な人間性であったかは分かりませんが、彼が映ると映画に華が咲きますよね。

この2人を見るだけでも鑑賞の余地ありといった様相でした。

父親であるフリッツが息子達に送る強迫的観念のせいでこういった悲劇が生まれたのでは?と思わせる内容になっていますが、作品内では明確な原因を出さなかったことも、エリック・ファミリーへの最大級の賛辞として捉えられたことも良かったです。
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