akihiko810

カサンドロ リング上のドラァグクイーンのakihiko810のレビュー・感想・評価

4.2
メキシコ・アメリカ映画。

メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」で、80年代に実際に活躍した伝説のゲイ・ルチャドール、カサンドロの伝記映画。

80年代初め、ゲイのレスラー、サウル・アルメンダリスはテキサス州エルパソに住みながら、ルチャ・リブレに参加するためメキシコのフアレスに通っていた。彼は初めエル・トポ(やられ役)としてレスリングをしていたが、新しいトレーナーに見出され、女装のレスラー「エキゾティコ」として出場すべきだとアドバイスを受ける。そうして新たなキャラクター、カサンドロが誕生し、人気を博していく…

プロレス(ルチャ)×LGBT映画ということで観た。
Filmarksで星3.5とそこまで高くなかったのだが、いやいや、これは盛り上がる作品であった。
「おかま」に人権などなかったであろう80年代初頭、一種のキワモノキャラとしてではあるが、人気を博していく。
プロレスシーンも迫力があって素晴らしいかった。
ラストで寂しかったのが、これだけ成功しても父親からは認めてもらえず、サウルは「孤独」だったということ。リングの上で観客から投げかけられる歓声も、かりそめのものでしかないということ。
ラストは少しビターで、その分ズシリときた。
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