スワット

熱のあとにのスワットのレビュー・感想・評価

熱のあとに(2023年製作の映画)
2.3
2024年劇場鑑賞26本目
2019年に起きた「新宿ホスト殺人未遂事件」を基に描かれたヒューマンドラマ。

監督は山本英、脚本はイ・ナウォン。お久しぶりの橋本愛に、引っ張りだこの仲野太賀、木竜麻生に水上恒司。

終始???となってしまった映画…
結構期待していたのですが…
愛がテーマではありますが、答えの無いことがこんなに苦痛だとはという感想に落ち着きます。
観ていた時に映画ではなくドラマスケールな話に感じました。
観る直前は沙苗がどのようにして堕ちていったのか、そしてそこからどのように自分を取り戻していくのかを描き切るのかと期待していましたが、どうやら沙苗が出所してからを描く様で…
タイトルもそういうことかと…

登場人物達にも感情移入出来ず、気持ち悪い人達だなとマイナス要素しか感じませんでした。
というか周りの人間が沙苗や健太、よしこ(隼人の妻)主導で動きすぎていて、不自然すぎるのがノレない1番の要因かもしれません。
沙苗が警察署に駆け込むシーンで警官が謎に立ちすくんでいたり、プラネタリウムを観るシーンにてポエムの様に語り出す沙苗。こんな迷惑な奴いたら流石に周りが止めるだろとイライラ。

話の前提を覆す様だが、身体を売ってホストに貢ぎ、挙げ句の果てに愛がなんだと言って刺し殺そうとした人間の愛の定義をダラダラと描くのは商業映画としては致命的な欠陥であったのだと思います。

隼人が終盤まで登場しなかったので、橋本愛に因んで『桐島、部活やめるってよ』的なオマージュかと予想していましたが、普通によく居るホストとして出てきて肩透かしも喰らいました。

橋本愛の美貌と演技力は変わらずで、今後もどんどん活動お願いしたい女優さんです。
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