さとし

アメリカン・フィクションのさとしのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.9
これはエンデイング以外は素晴らしかったです。ほぼ全員が黒人キャストなのにこれほど日本人に合った作品は久々ですね

家族ドラマと小説家ストーリーのバランスがよく白人出版サイドと小説家のリアルな関係が炙り出されて良かったです。白人と黒人の関係はアメリカの永遠のテーマで立場の違いが如実に現れていた気がします。あと黒人の男性と女性の立場の違いなんかも表現されていたのは良かったです。ジェフリー ライトは上手いですね。「ミッション8ミニッツ」や「スーパーチューズデー」も良かったですが、この人は印象に残るメイア脇役だったのですが、今作では主演で見てて存在感があるなという感じです。スターリング K ブラウンも自分がLGBTであることの葛藤みたいなものが上手く演技の中で表現されてて良かったです。

監督と脚本はこれまでテレビドラマ「ウオッチメン」の脚本などを担当された方で映画は初監督です。アカデミー賞では脚色賞を受賞した方ですね。99%素晴らしいものになったと思います。ただエンデイングが訳がわからなかったです。4パターンのエンデイングは混乱しますし最終的に何が言いたいのかがよくわからなかったです。最後にジェフリー ライトがどうなったのかは想像の範疇ってところでしょうかね。ちょっとついたわらなかったです。まあ、家族ドラマも良かったですね。恋愛要素もあっていいですし音楽も「サイドウエイ」っぽくて素晴らしかったです。

私はこの映画は気になっていたので見れて良かったです。
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