広島カップ

エイリアン3の広島カップのレビュー・感想・評価

エイリアン3(1992年製作の映画)
3.8
寄生した生物とDNA合成をするエイリアンの特性を明らかにした本作。寄生後に四つ足動物系エイリアンに変化しました。
ただ単に寄生生物の体内で成長するだけではなかったのですね。

でもここで疑問が浮かびます。エイリアンは寄生する相手を選んでいるのでしょうか?
たまたま卵の周辺に来た生物に見境なく飛び付くのでしょうか?
タマタマタマゴの近くにコアラやゾウガメやナマケモノが近づいて来たら飛び付くのでしょうか?
仮にDNA合成したらパワーダウンしそうな生物かどうかを識別してから飛び付くかどうか興味がある所です。

フィンチャーらしいクローズアップが閉鎖空間を上手く演出しているシリーズ三作目。
本当にこのシリーズは監督に恵まれました。それぞれの監督の手腕がエイリアンという素材に対して遺憾なく発揮されています。

でも不満も二点あります。
私の贔屓のピート・ポスルスウエイトの扱いが不当に低いこと。スピルバーグをして世界一の役者と言わせた彼が、いくら『ユージュアル・サスペクツ』(1995)出演より前だったとしても、たいして見せ場が無かったのが不満。せっかく犯罪者だらけの監獄惑星の囚人という良い役だったのに。

もう一つがラストシーン。
『ターミネーター2』の翌年の製作なのでこれはない。
でもこれはタマタマこうなってしまったのかなと好意的に解釈しておきます。
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