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一月の声に歓びを刻めのskm818のレビュー・感想・評価

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)
3.7
3つの話のオムニバス。それぞれ喪失を経験した人たちの物語。性暴力を受けて命を絶った幼い娘の死から数十年経っても立ち直れない親、久しぶりに戻ってきた娘が妊娠していることを知り相手の男をボコろうとして娘に止められるかつて妻を事故で亡くした父親、幼い頃に受けた性暴力のトラウマで好きな男とも関係を持つことができずに別れ数年後その男性の葬式にやってきた女性。一話目のカルーセル麻紀演じる父親(今は女性として生きている)の慟哭の表現が圧倒的でしたね。三話目の前田敦子もよかった。それに寄り添おうとする行きずりのレンタル彼氏も。二話目はちょっと雰囲気違ってるんだけど、母親の死で深い関係結ぶのが怖くなってたところを彼氏のプロポーズで救われてるんだよね娘は。誤解して鉄パイプ持ち出す父親も娘だけは守りたいと思っていたのだろう。面白いという種類の映画ではなくよくある題材だなとも思うが悪くはなかった。
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