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グレムリンのろのレビュー・感想・評価

グレムリン(1984年製作の映画)
5.0


わたしね、ほんとこの映画だいすきなんですよ!
それは観れば観るほど心惹かれる温故知新ムービーだから。
町の広場に掲げられたラジオ番組の看板はそっくりそのままインディジョーンズ、テレビで流れるのはクリスマスの定番「素晴らしき哉、人生!」、お金持ちの老婆はまるで「クリスマスキャロル」のスクルージ、そして「ピノキオ」がロバになるように残酷なグレムリンになってしまうモグワイたち・・・。
「あ、このシーンもしかして」「あれはここに繋がる伏線だったのか!」興奮と感動で一時停止を繰り返しながら、今年も「グレムリン」を大満喫しました!


発明家のお父さんがビリーにくれたクリスマスプレゼント。
それは耳の大きな不思議な生き物モグワイ。
ギズモという愛称をつけて可愛がっていたある日、水の入った瓶をうっかり倒してしまい・・・。

「必ずこの3つのルールを守ってくれ。日光を当てないこと、水をかけないこと。そして一番大事なのは、夜中12時を過ぎたらたべものを与えないこと」

度重なるアクシデントをきっかけにギズモから生まれた5匹のモグワイ。やがてドロドロとした怪しげな繭に包まれる。
「みんな早く逃げろ!やつらが襲ってくるぞ!」
テレビでは映画「ボディスナッチャー」の主人公が危険を知らせる。
ウトウトするビリーの横で怯えるギズモ。
そしてついに翌朝・・・。


2階の騒がしさに違和感を覚え、ナイフを手に階段を上るお母さん。
空になった繭を目の当たりに、いざグレムリン退治へ。
お母さんとグレムリンの影がのびる、「サイコ」のノーマンのように何度もナイフで突き刺す。
そして最後の一匹と格闘する姿はまるで「恐怖のメロディ」のイブリン。もはやグレムリン関係なく恐ろしく見えます(笑)
そして、グレムリンとの対決直前に映るのが4枚のジンジャークッキー。ここが思わず「くぅ~!憎いね!」と言っちゃうほど魅力的な伏線で、個人的に一番の萌えポイントでした!笑


ワーナーブラザースとE.T.のぬいぐるみを押しのけるグレムリンのボス・ストライプに、「ヒカリ、コワイ・・・」と呟きながらもクラークゲーブルさんに憧れてミニカーを運転するギズモ、「ハイホー」を口ずさみながらおうちに帰るラストシーンまで、クリスマスにぴったりの一本です!
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