FumiyaIwashina

マイノリティ・リポートのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.6
プリコグという3人の予知能力を持つ人間から得られるデータを利用して、殺人を未然に防ぐ近未来。予知犯罪取締り部門のチーフ、ジョン・アンダーソンは息子が行方不明になるという悲しい過去を背負いながら仕事に打ち込んできたが、ある日、自分自身が加害者になるという予知夢が出てきたことから追われる立場になってしまう。
マイノリティ・リポートというのは3人のプリコグの予知夢が一致しなかった時の少数派のデータのことで、システムの一貫性を保つためマイノリティ・リポートは削除されていたことが明らかになる。他にも、未然に逮捕されたものは強制的に即刻カプセルの中に半永久的に収監されるなど人権問題も関わってくる。
細かい部分では突っ込みどころも多いが、殺人を未然に防ぐという夢のようなシステムとそこに浮かび上がる疑念が絡みながら進んでいくストーリーはテンポが良く引き込まれた。
なにより、近未来の装備をした警察をものともせずに逃げるトム・クルーズがかっこいい。