FumiyaIwashina

花束みたいな恋をしたのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.0
終電を逃したことをきっかけに知り合い、付き合うようになった麦と絹。2人は一緒に暮らすようになり、就職もせず、フリーターになっても、幸せな日々を過ごしていた。しかし、麦が就職し、時間が流れる中で、2人の関係にも変化が訪れる。
坂元裕二らしく、まさに花のように儚くも、美しいストーリー。2人が意気投合していく過程がマニアックすぎるのと、よくできすぎているのはちょっと気になったが、全体的に言葉のチョイスはさすが。心の声も効果的だった。そして、今回もファミレスが重要なシーンの舞台になっている。
学生の頃と社会人の頃の関係は違うというが、今作では就職したことによる麦の変化が大きかったと思う。そして、その変わりっぷりも本当にリアルだった。ただ、絹もそもそも麦と似た頑固さがあったからこその結末だったようにも感じた。
多摩川沿いのおしゃれな部屋での暮らし。大好きなものを共有する時間。過去を大切にしながらも未来に進む2人。愛しいものがたくさん詰まった映画だった。