タカハラ

コンテイジョンのタカハラのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
3.5
リアルな感染症シュミレーションドラマ。
公開当時に、出演者目当てで鑑賞した時は、豪華出演者の割に地味なドラマだな、という感想だったけれど、今、このタイミングで見る事で、まるで異なる印象に。現実とリンクする内容に驚きと、恐怖が沸き上がる。
ここまでのリアルな状況を2011年より前に想定出来ていたとは、どれほどの綿密なリサーチと関係者への取材を行ったのか。ソバーダーグ監督が凄すぎる。

どうしても現実と比べてしまう見方になってしまうけれど、劇場で鑑賞した時とは異なり、この物語には確かな希望があった。希望は、登場人物達が自分ではない他人へと注いだ思いやり。現実をこの映画で描かれた希望に近づけられるのかどうか、試されていると感じた。

●良かった点
今、このタイミングで見る事によって、感染症への意識を高められる。

ドキュメンタリーのように淡々と進行していきながらも、最後に全ての始まりが明かされるラストは映画的。

人間は1日に2~3000回顔を触るという指摘に驚愕(意識して触らないように気をつけようと思える)

ここで描かれたデマに踊らされた人々の反応を反面教師にできる。

豪華出演者達の演技を堪能出来る。マットデイモンの普通のお父さん演技がgood。
ローレンス・フィッシュバーンの頼れる上司っぷりに惚れる!

●悪かった点
現実と映画がクロスオーバーしてどんより、、
ショッキングな描写もあり。
心構えして見る必要がある。
タカハラ

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