1960年代を舞台に描かれる、少年少女が主役の爽やかな青春物語。
劇中の風間のセリフにあるように、まるでメロドラマのような展開ではあるけれど、メルが風間にまっすぐ気持ちを伝える様に胸を打たれる。(良いシーン)
ジブリ映画に求めるものが全て満たされる訳ではないけれど、良いシーンもあるという平均点な作品。
あと少し、何か足りない。
●良かった点
ジブリ映画の醍醐味といえる食事シーン。美味しそうなごはんに食欲がそそられる(コロッケやアジフライ)。
カルチェラタンの大掃除シーン。
古くなったものを整理し、新しい風を採り入れる。その掃除シーンがスペクタクルありの魅力的。
ジブリ映画の代名詞久石譲とはタイプの異なる、武部聡志による軽快な音楽も魅力。
目覚めにピッタリの朝食の歌。
ピアノが気持ちよいスウィングジャズ。
8ビートのロック。
など耳に残る曲が多い。
手嶌 葵の歌も良い。
●悪かった点
画と音楽のバランスがよくない。
音楽の力が強く、音楽に画が付いているプロモーションビデオのように思えるシーンも。
物語の起伏が平坦。
ラストに向けての盛り上がりにかける。