ゼロ

コンテイジョンのゼロのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
3.5
恐怖は、ウイルスより早く感染する。

あらすじは、香港への出張から戻ってきたベス・エムホフ(グウィネス・パルトロー氏)が体調不良を訴えたのちに死亡。同様の事例が世界各地で相次ぐなか、パニックに陥る人々や、ワクチン開発に取り組む医療関係者、デマを広めるジャーナリスト・アラン・クラムウィディ(ジュード・ロウ氏)などパンデミックの恐怖をドキュメンタリータッチで描いた作品。

監督は『オーシャンズ』シリーズを撮影したスティーブン・ソダーバーグ氏、主演はマット・デイモンという布陣です。

映画としては、ウイルスに感染してから広まるまでの様子を、音楽で盛り上げようとはしていません。どちらかと言えば、淡々と描いているため、中盤からのワクチン開発あたりから冗長に感じる人がいるかもしれません。

2011年の作品で、フィクションではありますが、2020年の現在から見るとノンフィクション映像としか見ることができません。作中で起きている学校閉鎖、ネットのデマの拡散、スーパーの買い占め、食料品を巡る暴動…など全てが現実に起きています。つまり地味に見える本作は、科学的なシミュレーションを元に作られているのが分かります。

最後に感染経路の謎が解けますが、感染経路などは誰もが予想することなどできません。驚きよりは、納得に近かったです。

本作から学ぶべき教訓は、手洗いうがいを徹底し、不要な外出は避けましょうということでしょう。
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