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映画 ○月○日、区長になる女。のandhyphenのレビュー・感想・評価

3.9
選挙ドキュメンタリーは好きだ。選挙というのは最も身近に自分の思いを政治に反映させられる手段なのに、中身はいまひとつわからないことが多いから。
杉並区長選挙が大変僅差だったことは知っていたけれど、このような展開だったとは。杉並区民のペヤンヌマキ監督が「自分ごと」として撮るドキュメンタリーである。
「要求」と「政策」は違う、というぶつかり合いがものすごくリアルだった。求めることをめちゃくちゃ落とし込まないと政治に持っていけない。ただ、要求しないと落とし込むところまでいかない。
私が選挙というものに対して抱いていたもやもやのようなものを、候補者である岸本聡子さんが抱いていたことも、うまく言えないが、嬉しかった。
私自身は杉並区民ではないけれど、昨今の政治のニュースを眺めるたびに、「もっとなにかできないのかな」と考えてしまう。考えるだけでなく一歩を踏み出すことが大事なんだよなあ、とこの映画を観ると思う。
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