パケ猫パケたん

テルマ&ルイーズ 4Kのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)
4.6

オイラ🐱の美しい人だから×2


『テルマ&ルイーズ』 (1991)
🇺🇸USA 130分


●スタッフ

監督 リドリー・スコット

脚本 カーリー・クーリ

撮影 エイドリアン・ピドル

音楽 ハンス・ジマー


●キャスト

ジーナ・ディヴィス(テルマ)

スーザン・サランドン(ルイーズ)

ハーヴェイ・カイテル(ハル刑事)

マイケル・マドセン(ルイーズの恋人)

ブラッド・ピット(ヒッチハイカーJ.D.)


●オイラ🐱のレビュー

ジーナ・ディヴィスとスーザン・サランドンの共演なので、嬉しい

ジーナ・ディヴィスは、『ザ・フライ』(1986)では、純真な科学者👩‍🔬
スーザン・サランドンは、姐さん肌で、
エロいイメージで、🇺🇸アメリカの女優さんの中で一番好きかも😻

この映画📽️では、ジーナ・ディヴィスは素晴らしい肉付きの素足を晒していて、スーザン・サランドンはウェイトレス姿が似合ういい女(『ぼくの美しい人だから』(1990)のおっぱいジャケット参照📑🎵)

さて、上記イメージとは逆に、ジーナ・ディヴィスは平凡な主婦なのだが、男にだらしが無い、下着を折らない
スーザン・サランドンは、独身なのだが、フェロモンムンムンなのに、意外と下着を畳んだりして、男に一途

女同士で、アメリカ中西部をドライブ🎶🚗💨🎶旅行

バー🍸✨🍸で出会った男に、テルマは無理矢理犯されそうになって、ルイーズは彼女を助ける🆘為に、男を撃ち殺してしまう

そして、テルマはルイーズと共に、ドライブで逃避行を始めて、道中、犯罪の数々を犯してしまう
同時に彼女たちは、社会の中から、女性という軛(くびき)から自由と成って行く
🕊️🕊️

車の窓から、近くに軽飛行機🛩️が飛び立つ場面は、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ!』(1959)を連想させて、巻き込まれ型の犯罪なんだろう、同時に行き先の予想の付かない展開を予見させる

『テルマ&ルイーズ』のシンプルなタイトルは、『俺たちに明日はない』(1967)
のボニー&クライド、『明日に向って撃て』(1969)のブッチ&サンダンスと対になっているみたいで、遅れてきた「アメリカン・ニューシネマ」と言えるであろう

不思議なことに、「アメリカン・ニューシネマ」では、女性二人の逃避行のシチュエーションは無かったと思うので、カーリー・クーリによるオリジナル脚本は新鮮かつ大胆❗ 「アメリカン・ニューシネマ」を後から補追する作業は美しいと思う

また、リドリー・スコットとエイドリアン・ピドルの描く、砂漠は、いつもの赤っぽい大地と違っていて、青味がかっており、何故だか新鮮
夜の砂漠など、赤黒っぽくて、まるで、火星みたいな異空間である、それでいて、時たま夕方🌇のマジックアワーの場面などは、情熱的な橙色で唸ってしまう
雨の場面は、光源🔆が複数あり、画面に霧🌁も掛かっていて、如何にもリドリー・スコットの映画📽️を観ているという至福を感じる

稀に、星条旗🇺🇸も映り、アメリカへのリスペクトを感じさせつつ、物質文明に対する🇬🇧イギリス人、リドリー・スコットによる批判の眼差し、その切れ味は、同じ、イギリス人監督、ジョン・シュレシンジャーの『真夜中のカーボーイ』(1969)を彷彿とさせて、「アメリカン・ニューシネマ」を更に更新するかの快感

アメリカ中西部から、🇲🇽メキシコ目指しての逃避行

執拗に、タンクローリー🚚に追いかけられる恐怖は、スピルバーグの『激突!』(1971)そのものであって、この作品も「アメリカン・ニューシネマ」の殿堂入りをしている

グランド・キャニオンで途絶えてしまう瞬間もストップモーションで、『俺たちに明日はない』、『明日に向かって撃て!』諸々、「アメリカン・ニューシネマ」の名作の数々と連結していて、素晴らしい

まぁ、無理心中にも見えるので、レズ的関係はあったのかも知れないけれども、
今の映画📽️だったら、そのもののシーンも直ぐに😻描いてしまうのだろう

130分で、丁寧かつ簡潔に描く、あの頃の、この映画📽️の余白は好きである❗

同時に、一流、或いは超一流監督は、グッドアイディアの時は、仕留めてくるよね、リドリー・スコットの凄み


KBCシネマ🎦 (聖地枠)
シネマ2


2024ー38ー29