SevenWinters

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版のSevenWintersのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

レストアされているから当然とはいえそれでもやはり映像の美しさはこの作品を語るときまず口にしたいレベル。白黒だからっていうのもあるけど映像の内容と光量が比例しているようにも思える。

天体が好きで挨拶を欠かさず人に優しく人の頼みを断れず真面目にいきてきたヤノーシュ。気が弱すぎなのか知能が平均より低いのかわからないけど押しの強い元おば(血が繋がっているのはおじの方だと思いたい、がちょこちょこ寝落ちしてしまったのもありその辺不明)からの無茶な頼み事を断れず また徹夜でへろへろなのに疳の虫1000匹くらいいそうなきかん気の、元おばの現夫(または愛人)である警察署長の子供を寝かしつけたりおじに元おばからの無理なお願いをきいてもらう。

 そして姿を隠したまま人々を扇動する「プリンス」に人々があおられるまま暴動が起きてしまう。
 毎日欠かさず挨拶していた近所の優しいおじさんが暴動の犠牲になったり当局に目をつけられて別の町に身を隠そうと線路沿いに歩いていたときに当局側と思われるヘリに執拗に追い回されたためか精神を病んで心を閉ざしてしまったヤノーシュ。

 彼にとってなんてこの世はなんと酷いところなんだろうと思っていたのだけれども、今まで義務感からなのかと思っていた、毎日その世話をしていたおじさん、気むずかしやなだけと(私が)思っていたおじさんが今度は優しくヤノーシュの世話を焼いてくれ退院したらうちにおいで(というその自宅も元おばと警察署長にぶんどられ東屋で寝起きしているということなのだが)というところでとても感じいってしまった。

それはともかく、ここにでてくる元おばみたいな人大嫌いなんですよ
好きな人はいないと思うけど。だからおばが出てきたあたりから本当に鑑賞が苦痛で苦痛でたまりませんでした。いい人がこんな人の食い物になるの見てるのが本当に辛い。
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