ふっくー

ゴジラ-1.0/Cのふっくーのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラに元気をもらいに行ってきた。

1954年に公開された「ゴジラ」から70周年記念で制作された今作。フルカラー版が去年に公開されたので、実質本当の70周年は2024年なのですが、その年にモノクロカラー版を公開する粋な演出最高ですね。

冒頭の東宝ロゴのシーンは今作マイナスカラーでしか見れない特別仕様になっていますので、そこも見逃さないように!!

フルカラー版をただモノクロにしただけではなく、非常に白黒の色分けに手間がかかっています。
人物の服の色の白、燃え盛る炎の白、ゴジラが破壊した建物の粉塵の白など、コントラストの調整がしっかりしているし、
逆に冒頭大戸島での暗闇に映る呉爾羅の黒、
人物の陰影の黒も全く違った黒のディテールに仕上がっているので、より一層リアルな映像に感じる。画面全体もどことなくノイズがかっているので当時のゴジラ映画を見ているようでした。

そして何よりモノクロで現れるゴジラの恐ろしさ。まさにそこにいる没入感、そして恐怖。
水色の熱線の表現は、太陽光のような真っ白な明るさで放たれるので、その凄まじい破壊力と絶望感には何度見ても圧倒されます。

フルカラー版含めて今回で4回目の鑑賞でしたが、毎回銀座襲撃のシーンで泣いてます笑。多分何回みても同じところで泣く自信はある。何回も見るたびに新しい発見がありすぎて、何度行っても足りないくらい。

そしてラストシーンの首元のアレ。
モノクロになったことで、くっきり映りすぎてます。
ノリコが銀座で事務仕事を始めたことを桐島に告げるシーン。襖に映るノリコの影がどことなくゴジラっぽくなっているそうで、ちゃんと確認しましたよ。確かに言われてみればそう見えるけど、普通じゃ気付けませんでした。ただ不自然に影が映るように光が襖に当たっている感じもしたので、ラストシーンのあの首元のアレを暗示していたなんて考えるのも面白いです。

諦めかけてた入場者特典も無事に貰えたのが嬉しかった。また近いうちにフルカラー版ももう一度見に行きます。
ありがとうゴジラ(呉爾羅)
ふっくー

ふっくー