2024年36作目
映画館案件ではない
◆あらすじ
ある日、贈り物を届けようと車を走らせていたミナ(ダコタ・ファニング)は、地図にない森に迷い込む。
迷子の彼女が逃げこんだ先は、見知らぬ男女3人がいるガラス張りの部屋。
3人によると、毎晩何者かに監視されているというが―――。
◆感想
やっと観れたーーーー!ホラーというより思いっきりファンタジーだったww個人的にはめちゃくちゃ楽しめた。なんか原作をそのまま映像化したみたいな印象でした。いや、読んだことないし感覚なんですけど。娘イシャナ・ナイト・シャマラン、監督も脚本も手掛けてすごいな。
シチュエーションが主に森と要塞の2つだったのがよかった。しかも、要塞の大きな窓はミラーになっていて、こちらは見えないけど向こうからは見えているみたいな、タイトル通りではあったけど、ドキドキワクワクさせてくれる要素でした。加えて’’ウォッチャーズ’’がどんな姿なのか、ほぼ終盤まではっきり見せない演出もよく、扉をノックしたり、暗闇の中に少しだけ垣間見えたりと、かなり面白かったです。「このまま終わるはずないよね?」と期待していた終盤、期待以上の終わり方をして充実したまま劇場を出ました。「そういう感じね!」と納得するラストで、ファンタジー要素はかなりあったけど、悪くはなかったと思います。
キャストたちの演技もよかったな~ダコタ・ファニングを見るのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』以来だったけど、やっぱり演技上手い(偉そうに言えたことじゃないけど)。ほかの3人の演技もうまく、要塞での生活っていうのもあって、ずっと緊張の糸が切れない感じ。ギスギスまではいかないんやけど、ピリついた状態が続いている感じで、いつか誰か狂いそう…って不安になりながら観てました。
とはいえ、見どころという見どころは特になかった印象かな(苦笑)強いて挙げるなら、要塞の秘密やウォッチャーズについての真実が明らかになるシーンかな。あと、4人で森のなかを駆け抜けるシーン。あ、音楽もよかったのでぜひ耳を傾けてほしいかも!森のじめじめした雰囲気も好みでした。
ただ、ここまでいくつか良い点を挙げたけど、正直映画館案件ではなかった…。やっぱりファンタジー寄りなのが私のなかではネック。ホラー要素はないため好きな人は好きかもやけど、父親の系譜を受け継いでいると期待するとやや後悔。ウォッチャーズのビジュや唸り声は『クワイエット・プレイス』感があり、トラウマを抱えた主人公はこういう作品の定番設定。てか、なんでほかの3人が要塞に集められたか言及されてた?配信きたらもう一度観るかも。
シャマラン監督(今回は違うけど)作品はほんまに当たり外れが激しいな!?