
春に程近い季節。静まり返る校舎。巣⽴ちを惜しみ、希望に満ちた答辞が体育館に響く。卒業式。涙ぐむ璃⼦は親友の優⾹に声を掛けられ、その涙を忘れて笑う。 偶然⼿に⼊れたインスタントカメラ。限られた枚数など気にせず、友達との何気ない時間を写真に収めていく。別れ際の璃⼦と優⾹は、頬を寄せ合い2⼈で写真を撮る。最後の1枚。ファインダーを通し⾒つめ合う璃⼦と優⾹。突然、優⾹の彼⽒が現れ、カメラを⼿にして優⾹の写真を撮る。彼⽒にしか⾒せない優⾹の表情。璃⼦は特別な感情に気づく。
母を数年前に亡くした小学 4 年生の美咲は、度々奇行を起こして家族を困らせている。 不登校の彼女を心配する学校の先生や周りの大人たちをよそに、美咲は陶芸家の工房で遊ぶようになる。 そんなあ…
>>続きを読む高校3年生の秋。写真部の僕達は、なんでもない日々を、なんでもなく過ごしていた。あの頃の僕達はまだ幼くて、過ぎる時間に抗えないまま、ただ立ち尽くすことしかできなかった。進路とか、夢とか、恋愛…
>>続きを読む自分勝手で変わり者の“ボク”は平凡さを嫌って、自分の興味があるものだけを大切に生きてきた。同じ器械体操部のまなみちゃんは対照的に平凡その物の少女だが、彼女のことが何故かずっと好きだった。高…
>>続きを読む卒業式の前日、菜央は想いを寄せる裕太と教室で2人きりになる。果たしてそれから2人は-。卒業式を巡るふたつの物語。
中学2年生の矢野梓は、祖母・矢野蛍と2人で静かな暮らしをしている。ある日、梓は蛍のタンスからウエディングベールを見つける。毎日学校帰りに、花屋の前に座っている謎の少女を盗撮している梓だが、…
>>続きを読む夏期講習での登校日。悦子のクラスでは“宇宙人が呼べるかもしれない”という話題で盛り上がり、「宇宙人を呼ぶ会」を行う事に。
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