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花子 4K
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花子 4Kの作品紹介

花子 4Kのあらすじ

京都府の南端、大山崎町に暮らす今村花子は、夕食の残り物を素材にした「たべものアート」の作家である。 このユニークなアートの発見者である母・知左は、6年に渡って花子の「作品」を写真に撮り続けてきた。一人のアーティスト今村花子と、彼女を取り巻く家族の物語。

花子 4Kの監督

佐藤真

原題
Hanako 4K
製作年
2001年
製作国
日本
上映時間
60分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
ALFAZBET

『花子 4K』に投稿された感想・評価

4.2
 『まひるのほし』における西尾繁通称しげちゃんや『SELF AND OTHERS』における牛腸茂雄とほとんど同列の、心底見逃せない、業に包まれた人間である花子にカメラは向かう。京都府大山崎町で両親と姉の4人で暮らす22歳の今村花子は、頑固な性格の知的障害者。平日は障害者支援センターに通い、週末には絵画教室やバスケットを楽しむ日々を送っている。そんな彼女が、毎晩夕食後に畳の上をキャンバスに夕飯の残りを使ったたべものアートなる作品を作るようになって6年。今は、それを写真に撮ることが母・知左の日課だが、父・泰信はまだ未だに汚い残飯としか思えない。そうした、今村一家の変わらぬ明るい日常。しかし、姉・桃子は花子との間にあった確執を思い出として語り、独立の準備を進めている。淡々とした4人家族の幸福な風景は、今村花子が毎晩繰り広げる作品は母親によって残飯アートと呼ばれるものの、単なる残飯にしか見えない人もいるに違いない。実際に今作でも母親の次女・花子への愛おしさは食器の中では完成されず、世界が狭まっていると言われ、しばしば畳の上で開陳されたその偶然の創作にシャッターを押す。

 然しながら知的障碍者である今村花子は癇癪持ちで、その心のスウィッチがどこで入るのかは我々健常者にはまったくわからない。私たちがわからないことは家族にもわからない。言葉が話せない花子にとって喜怒哀楽を表現することは残飯アートあるいは癇癪であることは想像に難くない。母親はストリートで世間様の目の前でいきなり癇癪を起こす花子の姿に戸惑う。カメラの前に一切出て来ない姉もまた、妹・花子の突然の癇癪により、家では一切勉強が出来なかったと苦笑いのようなエピソードを明かす。残飯アートの元となるのは母親のその日の献立で、実は花子の母親が投げ掛けたその日の献立表に対し、娘の花子は言葉にはならない応答を繰り返す。その捻じれた奇妙な応答の意味と、家族の軋轢を今作はひたすら問い続ける。翻って、あらゆる喜怒哀楽の表現を抑制された今村花子の焦燥はいかばかりか?彼女には今日ここで起きた些細な出来事の喜怒哀楽ですら、言語化し吐き出すことすら出来ない。然しながらすっかり去勢などされていない花子の身体が半径数メートルの家族の中で饒舌に暴れる様子を我々は不意に目にする。その涙ぐましい生への躍動は止むことがない。アートとは生きることへの躍動そのものだと佐藤真は素描する。その被写体と周縁の人々との絶妙な距離こそがドキュメンタリーを形作るのだと佐藤真は強烈に語り掛ける。今村花子さんはご健在だが、両親はまだ生きているのかそればかりが気になった。
矢吹
4.1
オープニング、絵を描く女性。
キャンバスをひたすらこする音から伝わる衝動と高揚感。
始まる、ラフィータフィーの清志郎。
「ひとりの女性に」
題字、花子。ドカン!
曲の歌詞とスイングしまくる、暴走、制御不能、勇猛、頑固、花子の眼差し。
この映画の速度に絶対に置いていかれないように、早々に、シートベルトを強めに締め直す。

食物アートの、アーティスト。花子。
その、アーティストとしての一面に対するリスペクトと、迸る血潮から見せつけられて、
徐々に、人間の生活が広がりを持つ。
どんどん花子という1人の女性に焦点が当たっていき、同時に母と父の人間性にもグイグイ引き込まれる。

これが佐藤真監督のいつものやり方、なのかは、全く知らないが、
あるテーマに対する普遍性を見出そうとか社会問題に踏み込もうとか、そういう側面がほぼない、と言うか、
こちらもあんまり意識せずに見れてしまう。
この焦点の切り取り方と、そのスケールに感じる、被写体への純粋な愛と優しさ。
ある人間の、あるアーティストの話。
その家族の話。たったそれだけ。

家族みんなのセリフも、大切な人たちへと手の届く範囲の言葉選びと、そういうスケールの美しさ。といいますか。
特に、お母さんの言葉遣いがいちいち素敵。
怒るんじゃなくて、冒険冒険、冒険したねえ。みたいな発言とか、
テッシュに置くと世界が小さくなっちゃうでしょ。とか、
花子の食物アートに対しての意見は、
お母様自身、私がこれはアートだと思ってるからアートでいい。って言い切ってくれてるし、
花子の絵に対しても、
私が花子を好きだから、よく見えるのかもしれないけど、って一言添えてくる部分とか、
本当にもう、家族の形。ってかくあるべきで、一つの家庭の中で生活は収まってさ、
これでいいじゃん。と思ったな。

正直、一種さ、障がい者の家庭の問題、みたいに穿った見方も、途中まで、恥ずかしながらね、
俺は多少しようとしちゃった部分もあって、
あとは、このアートって世界にとって意味があるのかな、とか、今の世の中をよくするためには、何が必要なのか還元できるものはあるのかな、とかも考えた時間があったけど、
そういう部外者の押し付けがましさ、余計なレッテルは、この家族には本当に必要ないだろうなと、みるみる思える。

また、そんな彼らの人生を映すのが、
こんな佐藤真監督だったから、
この作品は、名ドキュメンタリーという糸で、今もなお固く結ばれているんだろうな。

あとあれ、自分と家族の距離感に対して、
いうならば、風ですよね。
と答える、花子のお姉さん。今村家のお言葉、なんか良すぎるよね。

花子の恋のシーンもあるけど、お母様から、花子は飽き性でこだわりが強いから、恋もまたどうなることだかわからない。と聞いて、かなりテンション上がったし、是非そのままの素敵な貴方で一生いてくれと思いました。

あまりにも美味そうなサーモンと
あまりにも長すぎるケーキの蝋燭が出てきました。
いや、ケーキの蝋燭って、俺の実家が異常に短かったのかな。

花子に、絶対負けないよ、俺。
君のあんな刺激的な姿勢も俺はどうせいつか忘れられる、
なんて一言も言ってない。
俺の周りの世界に妥協や手加減をして楽に暮らそうか、
なんて一言も言ってない。
 さみしくて我慢できないなんて、一言も言ってない
 君がいないと生きていけないなんて、一言も言ってない
 この部屋からは出ていけなんて、ぼくは今まで一度も言ったことはない

花子のわがままぶりに困惑しながらも、何となく平和な日常が見れて良かった。
 

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