帆花の作品情報・感想・評価

帆花2021年製作の映画)

上映日:2022年01月02日

製作国:

上映時間:72分

あらすじ

「帆花」に投稿された感想・評価

a

aの感想・評価

3.0
電車内での、流れ過ぎゆく景色を背景に理佐さんを捉えたカット ベランダと、ベランダを通って室内へと吹き込む風
脳死に近い状態の帆花ちゃんが直視できなくて怖かった。最初。生きていると言われても、眼球が動かない、まばたたきもしない人のことを「生きている」とは自分の人生経験から捉えることは難しかった。

しかしこの映画のカメラのまなざしの素晴らしさが、帆花ちゃんを観客に近づける。グイグイと切り込んでいくわけでも、主張するわけでもなく、ただ帆花ちゃんとその家族に寄り添うようにそこにカメラがある。

お母さんの理佐さんが言うように、次第に帆花ちゃんの息づかいで”意思“が聞こえてくる。生きるということを再発見していく映画だった。文句なしに素晴らしかったです。
言葉を発しない我が子に話し掛け続ける夫婦の姿を見て、言葉以上に伝わって来るものを感じた。だからこのドキュメンタリー映画は監督が無理に何かを引き出そうとしなくても、ありのままを撮るだけで良かったんだと思う。

母親の手を見て欲しい。それだけでどういう思いで育てているのか伝わって来る。

帆花さんが産まれる前に撮った結婚式のVTRには思わず嗚咽(で、声が出そうになって必死に堪えた)。素敵な夫婦でした。
すごい映画だった。。
正直、この気持ちをどう処理して
いいのか分からないです。
観ていて泣いてしまったけど、
その理由も自分で分かりませんでした。
山中Q

山中Qの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

良くも悪くもただただ一家3人を撮り続けた映像作品。
監督の主張が何もみえなかった。
地上波のドキュメントと思ってみるとなかなか興味深い作品。
365日睡眠時間4時間という生活もキツいが、娘とコミュニュケーションが取れないことの方が何倍もキツいと勝手に思ってしまった。
両親はコミュニュケーションが取れていると感じているのだろうが、ネコミミのオモチャの説明を聞いた時は正直理解に苦しんだ。
兄弟の結婚式シーン、2人の結婚式シーンは切なかった。
いろんな意味でみて良かった作品。
佐藤真、柳澤壽男、そして原一男。
どうしたって彼らの映画を思い出しながら見てしまう。

三人家族に「寄り添う」とかは実はどうでも良い。(下品な言い方ごめんなさい)でも私が見たいのは「映画」。帆花さん一家に繋がるなら、別のルートから辿ります。

映画館で予告編を何度も拝見して、実はすごく期待していました。だから大阪初日に席が取れなかったらどうしようと思ってチケットは前もって手に入れて。

でも、90席ほどの映画館には空席もまあまあ。
残念ながらそういう映画だったかも…。

編集は秦岳志さん。そこも「絶対見たいわ!」と思ってたところではあって。
でも秦さんも結構苦労なさったのでは?
作り手と被写体の距離があまりにはっきりしていて。
この映画がデビュー作だという國友勇吾さんは帆花さんの新生児から幼児期を(恐らくは)家族が撮った写真で構成して見せようとしてました。
なんで自分で撮らないんだろう? 今の帆花さんをもっと撮りたくないのかしら?
客は「國友さん」の映画を見たいんです。お母さんが見て欲しい帆花さんを見たいわけじゃない。
ご家族の都合が許す範囲で、おうちにお邪魔して撮らせていただく。そんな表面的な接し方がずうっと続きました。(冒頭に挙げた三人の作家とはそこが決定的に違います)

未確認情報なんですが、ラッシュを見たお母さんが、「うちはこんなに暗い家庭じゃありません」てダメ出しをして、困り果てた國友さんが秦さんに編集をお願いしたとかしなかったとか…。

お母さんとお父さんが思う絵を作りたかったのか、國友さんが「見せたい」絵を作りたかったのか。
撮り手として毎日4時間弱の睡眠時間で暮らしているお母さんや、生活の糧を得るために労働で家を空けざるを得ないお父さんに、何故もっと迫らなかったんだろうと不思議でなりません。

次回作、次々回作で國友さんが何をどう撮るのか、見極めたいように思います。
tanaka

tanakaの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

家の中の機械音と帆花さんの声の温かさ。
それと対比するような入院中の家の静けさと部屋の暗さ。
彼女の生の輝きが周りを幸せにしていく。
Yoshi

Yoshiの感想・評価

4.5
いい記録映画を、見せてもらった。
あさ起きて、食事して、トイレ行って、仕事して、昼寝して、みんなでおいしいごはん食べて、動物園行って、花見して、結婚式に参加して、クリスマスケーキ食べて。
どんな人でも、ずっと密着撮影されるのは、なんらかの緊張が伴うと思うが、撮影、映画化を了解してくれて、見せてくれたことに感謝します。
藤岡

藤岡の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

母親の一言一言が心にグッとくる
結婚式のシーンで言っていた夫婦になってから1人で生きていく人生よりもこの人と一緒の人生をみたいなシーンで子供が生まれて一緒に人生を歩む事の偉大さを改めて感じた。
肌のぬくもりが大切温かみ

このレビューはネタバレを含みます

見る前は、つらくて見てられないかもなんて思ってたんですが、帆花ちゃんとご家族の暮らしは思いのほか穏やかで、幸福そうで、引き込まれました。

冒頭でお母さんが言います。医者には脳死と言われたけれど、娘は自分の呼びかけに反応するんだと。たしかに帆花ちゃんの吐息は一定でなく、なんらかの意思をはらんでいるようにも見えます。でも映像だけでは判断がつきません。はたして、お母さんの言っていることは本当なのか? たんなる思い込みなのか? このちいさな疑問が、終盤への意外な伏線になっています。

一面的には「医療的ケア児のドキュメンタリー」と括られそうな映画ですが、当事者や関係者でなくとも見やすい、普遍的な作品になっていたと思います。なぜなら、この映画が結局のところ「大切な家族と意思の疎通ができない、その隔たりを描いたドキュメンタリー」になっているからです。おそらく認知症の家族を持つ人にも、引きこもりの家族がいる人にも、ただ家族とうまくいってないという人にも、刺さる部分があるんじゃないでしょうか。

そして、、、映画の終盤、伏線が回収されるくだりでは、奇跡を目の当たりにしたような感動がありました。この「うさぎ」のシーンは、ほんとうに美しかったです。
>|

あなたにおすすめの記事