わたもち

シャイニングのわたもちのネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

午前十時の映画祭(Complete中)

変なおじさんが大活躍。
映画史に残る顔芸ホラーコメディサスペンス。

あの唐突に現れる4コマ漫画のオチみたいな雪に埋もれる変顔おじさんのショットのギャグセンスが高すぎてもう。

ジャック・ニコルソンのすべてがツボ。吊り上がった眉毛、落ち武者予備軍みたいな髪型、野太い叫び声、負傷した脚を引きずりながら走り回る様、上機嫌なところを妻に返り討ちに遭ってほげってなるところ…全部が愛おしい。笑える。

寝不足で臨んだこともあって中盤までかなりの頻度で眠りに堕ちてたけど、ジャック・ニコルソンの変なおじさんが仕上がってからは睡魔吹っ飛んで釘付け。

昔観た時は「どこが名作やねん!ただのイカれたおっさんが暴れるだけのギャグホラーやんけ!」と思ってたけど改めて観るとその芸術性の高さというか唯一無二の世界観に引き込まれた。キューブリック作品ではお馴染みの不穏な音楽も流石。

ジャック・ニコルソンが凄まじいあまり、そっちに目がいきがちだけど奥さんも相当な熱演。息子も憑依的。「red room…」連呼のところとか怖い。


不朽の名作か?と問われるとどうなんだろうと首を傾げるだろうし、特別好きな映画でもないけど、ジャック・ニコルソンの顔芸の数々は後世にも語り継がれるはず。
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