茶一郎

ガメラ 大怪獣空中決戦の茶一郎のレビュー・感想・評価

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)
3.6
『ギャオスは人を食う』

 実写版「進撃の巨人」予習として特撮の勉強をしようと始めたのですが、あまりにも映画として面白かったので、点数を付けてレビューします。


 何を言っても、冒頭30分間の二頭の怪獣(ガメラ&ギャオス)の出現をカットバックして進行していくストーリーが素晴らしかった。二頭の怪獣に人間が追い詰められ、のっぴきならない状況になっていく。怪獣映画が所謂サスペンスとして機能する様に目からウロコでした。
この30分が本当に面白かった。


 全編通して、怪獣視点というより人間視点が多いような印象だったのですが、もっと怪獣を下から見上げる視点、怪獣と人間が同じ世界に存在している感じが欲しかったように思います。引き画が多いのが、ちょっと残念。
人間と怪獣のカット割りが同じショットが多いのもどこか消化不良。
完全に無い物ねだりですが、『技術力』ということなのかもしれません。(近年のVFXで目が肥えてしまっている)

 後、不謹慎ですが、もっとギャオスに人間を食って欲しかったです。人体破壊描写とかも見てみたい!
言ったら、僕にとっては、今作は怪獣特撮サスペンス映画です。
茶一郎

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