マギー・スミス、クリスティン・スコット・トーマス、チャールズ・ダンス、ヘレン・ミレン、デレク・ジャコビ、トム・ホランダーなどなど、
挙げればキリがないほど、英国人まみれの豪華キャスト。
勝手にイギリス映画だと思ってたら、
まさかのアメリカ映画。
とにかく、豪華な屋敷と、男性のスーツと女性のドレスに見惚れているけれど、
裏で動き回るメイドたちの姿が面白かった り、アメリカから観たイギリスの階級社会への皮肉がたっぷりでコメディにも感じた。メイドたちのが、誰のメイドかで階級の差が激しいのがまた可笑しい。
イギリス版『ナイブス・アウト』にも近いのかも。
皮肉ったコメディとしては、『ナイブス・アウト』のが巧みだけれど、
"なぜ殺人が起きたのか"のミステリーとして、ちゃんと落ち着くところはこっちも好きだったなぁ。また違って。
登場人物が多くて、把握するのに難しいほどなのに、
それぞれのキャラがみんな魅力的で、
ミステリーとしてのオチは綺麗に人間と人間の物語にまとまる綺麗さ。
胸がぎゅっとする切なさ。
犯人探しではなく、物語として名優が揃う理由が効いている。
監督の手腕なのかな。
面白かった。