すぽんてぃにあす

CURE キュアのすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

CURE キュア(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

黒沢清監督によるサスペンス映画。

有名な監督だと思うが、個人的には89年の「スウィートホーム」が1番愛着があるかなってくらい。
本作でこの監督の秀逸さが垣間見えたような気がした。

役所広司演じる刑事と荻原聖人のサイコパスぶり。
いったい何が起こっているのか、その全貌はある程度進めば見えてくる。
猟奇殺人の種類にしても有象無象な在り来り感もなく、初耳ではないけど不思議と新鮮さが際立っていた。
そこそこ古い作品にも関わらず。
所々聞き取れないシーンがあるのは仕方ないのかなぁ、字幕も無いし。

そこそこなグロさも楽しめた上に、後味の濁った終わり方も雰囲気と合っていましたね。
良く言えば味わい深い間の使い方、悪く言えば単なる尺稼ぎ的な描写が気になりもしたが、総括してみれば邦画の枠の中ではまだ良い作品かなと感じた。