当時、一緒に小さい娘と行ったなぁ。
もうあいつは高校生になっちまったよ。また一緒に行ってくれるかな？

<鑑賞前　2025.5.26時点>
ズートピア一作目は当時のディズニー作品の方向性を決定づけた大傑作。人種差別の構造を単純化させずに、被害者意識の加害者性をバディムービーの関係性に完璧に落とし込み、「多様であることは無条件に素晴らしいことだ。」と言葉ではなくアニメーションの力で描き切り、根強く残る差別問題に一つの回答を示しつつ、これからも立ち向かうべき姿勢を、しかもそれらを人種ネタやジェンダーネタのダークなユーモアで包み込んだ、歴代のディズニーアニメーションでも屈指の満点を叩き出した作品。

ジョン・ラセターの退任、トランプの再任、何よりもディズニーのゴミクソCEOボブ・fuckin'・アイガーの再来によって、エンタメからポリティカルな要素を排するというバカしか喜ばない脳死ポリシーを打ち出した今のディズニー。そんなタイミングで公開される大好きな、愛してやまないズートピアの続編。自己防衛の観点からも期待値を落としに落として待つしか無い。

もちろんポリコレ要素を関係なしに、エンタメ作品として抜群に面白かった一作目の続編が必ずしもその手の議題に触れなくても面白くなる可能性は十二分にあるのは理解しつつも、このタイトルの続編であえてそれを扱わないのなら続編を作る意義があるのか甚だ疑わしい。

今作の監督はミラベルのコンビ。ラプンツェルでお馴染みのバイロン・ハワードが続投したのと、個人的に脚本に難ありだと感じるミラベルの脚本兼監督ジャレド・ブッシュ。しかもジャレド・ブッシュは今作単独脚本クレジット…。
ジャレド・ブッシュはズートピア1作目から脚本には参加していながら、やっぱり1作目は監督リッチ・ムーアのシンプソンズ節が効いたダークなユーモアが大きかったと認識しているので、1作目のヌーディスト村みたいな攻めたジョークは期待できないかも。

見つけた👀見に行かないと行けない作品だよね