Kevin

Dear フランキーのKevinのレビュー・感想・評価

Dear フランキー(2004年製作の映画)
4.6
家庭内暴力が理由で夫から逃げ、現在2人で暮らしている母親のリジー(エミリー・モーティマー)と息子のフランキー。
そのフランキーという少年は父親による暴力が原因で聴覚障害を患ってしまっていた。
しかし父親の記憶がないフランキーにリジーは息子の為を想って「父は世界中を航海している船乗り」という嘘をつき、自ら父親を装って息子宛に手紙も書いていた。
そんな毎日が続く中、彼女らの住む町に〝父親が乗っている船〟という設定にしていた船が本当に来てしまう。
リジーは迷った挙句、見知らぬ男性を1日限りの父親役に雇うが...。

泣いたー。
普通に泣いたあ。
自分ではダメージないように思ってるけど実はあったり。こうゆう系にはめっぽう弱い。いや、ダメージ0です。

でも決してお涙頂戴じゃないし、感動するシーンもしつこくないのが好印象。

音楽も曲そのものも使い方もよかった。
舞台となる街もいい所そうで行ってみたくなりました。
作品の雰囲気と街の雰囲気がいい感じにマッチしておりgoodグッドです!
キャストたちの演技にも魅せられました!
特にジェラルド・バトラー!
もちろんエミリー・モーティマーや息子役の子もよかったんですが!
無骨で男くさくて不器用、それでいて心優しい男が彼に半端なく似合います!やはりこうゆう役のバトラーは最高ですね。

内容はというと愛情に満ち満ちたものでした!
リジーからの息子に対する愛、フランキーからの母親に対する愛、父親役の男からのフランキーやリジーに対する愛、そしてリジーとフランキーからのその男に対する愛。
確かにリジーのやっている事は感情抜きにして考えると決していいことではないかもしれません。言ってしまえばただの嘘なんですから。
ただその嘘は誰かを救うことだってできる。
嘘には悪い嘘といい嘘があると思います。彼女の嘘は限りなく後者だと。
息子の為を思うが故にしてしまったことだから。

世の中色んな嘘で塗り固められています。でもその嘘が自分勝手ではなく誰かを少しでも幸せにする嘘ならそんな嘘もあっていいのでは。
そう思わせてくれました☺
鑑賞後の幸せ感は言葉では言い表せないほど素晴らしかったです。

最後に。
本作にはアッと驚く要素も含まれていますよ!(だからなんだ)
Kevin

Kevin