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ミッドナイト・ランのろのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)
5.0

「こんな間抜けな賞金稼ぎ、見たことない!」

逃亡した被告人を連れ戻す“賞金稼ぎ”の元警官ジャック。
彼の元に、ギャングの金を横領した会計士マデューカスを捕らえろという大仕事が舞い込む。
いとも容易くマデューカスを引き立てることに成功したジャック。
これで大金が手に入ると思いきや、マデューカスが飛行機恐怖症だと騒ぎ始め・・・。
待ち構えるギャングやFBIを欺きながら、二人の逃避行が幕を開ける。

FBIの手帳を盗んだジャック。
飛行機で移動中、自分の顔写真に貼りかえる。
隣の席の坊やに「これでどうだ?」と聞くと、「うん、いい感じだよ」
その手帳のモーズリー捜査官になりすまし、次々とピンチを切り抜けていく。

逃走中、マデューカスの提案で別れた奥さんの家に寄るジャック。
9年ぶりに会うってのに、その目的が金を借りることなんてな。
肩を落とすジャック、気の毒そうに見守るマデューカス。
そこに現れたのは、ジャックの一人娘だった。
「何年生になったんだ?」「8年生よ」「そうか、大きくなったな」
不器用な沈黙を過ごす父と娘。
去り際、バイトで貯めたお金をすべて父に渡す、娘の愛は深い。

コレステロールとニコチンの摂りすぎではとジャックを心配する。
川をどんぶらこする。共同作業で金を盗み、ウハウハな食料調達。(直後、紙袋の底が抜けて全部落とす)
夜通し走り続ける貨物列車で、二人はこんな会話を交わす。
「俺たち、もし違う形で出会ってたら、友達になれたかもな。」
「ああ、来世ではきっと。」

はたしてジャックはコーヒーショップを開くことが出来るのか!?
二人の信念を貫く姿が潔い、スカッとアクションコメディでした。
ろ