おおさこ

Love Letterのおおさこのレビュー・感想・評価

Love Letter(1995年製作の映画)
4.5
早稲田松竹の岩井俊二特集にて鑑賞。

昔、どこかでこの作品が韓国で大人気だったと聞い事があります。少し調べてみると、韓国で日本映画が解禁された90年代後半に、北野武監督の『HANA-BI』や黒澤明監督の『影武者』に続いて公開されたそうです。そして、韓国で日本映画と言えば『LoveLetter』と言うほど人気を博したとか。

なるへそー、言われてみればその後の韓流映画に見られる、あまーーくてロマンチックなテイストに溢れている。そして、数多の韓流映画より群を抜いてセンスがある。あの、あわーい光の世界観に随所に散りばめられたユーモア。20年近くも前の作品なのに、全く古びてない!!むしろ、今の邦画にもっとこのテイストを汲んで欲しい。あれだけ、少女漫画チックなのに安っぽくなくて、嘘の無い映画に仕上がっているなんて。
改めて気づいた点は、編集の鋭さ。短いカット割りで、しかもジャンプカットになってるところも。ハッとさせられました!
伏線も効いてて、風邪ぎみだったり、雪の中の熊さんのダッシュだったり、そして図書館カードの裏!図書館カードの裏!!たまらんです。

「お元気ですかー?」って言う日本語は韓国でも通じるらしい。映画の力ごいすーです。