『バードマン』ではアメリカエンタメ界を描いて、今作ではアメリカの始まりそのものを描くイニャリトゥ監督。メキシコ出身だからこそ、色々と見えてくるモノがある、と言う事なのかな?
『ヘイトフルエイト』でも描かれていた様に、本当にアメリカって血塗られた歴史ですね。
そもそも、他所から勝手にやって来てやりたい放題にやって、取り決めは守ってもらう!とは何様なんでしょうか。
何度も夢の中で奥さんの幻影を見るディカプリオ。うず高く積まれたバッファロー?の骨を見上げるディカプリオ。そう言った姿に、アメリカが犯して来た業を背負わしている様に見えました。
カタツムリの渦巻き模様からの水筒のグルグルや、唐突に降ってくる隕石、空中に浮かぶ奥さんとか、正直理解しきれない所がたくさんあったけど、本当に面白い映画だった。宗教的セリフやモチーフも理解出来ると、本当は相当に奥深いはず。
唯一、完璧に理解出来た所は、クマはめっちゃ強いと言う事。もし、遭遇したら死んだふりじゃなくて、必死に逃げようと心に誓いました。