おおさこ

ボーダーラインのおおさこのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.0
ひょー、トロさんのぶっとい指で耳穴ホジホジされたら、そりゃー何でも白状しますよ。エミリー・ブラントさんも、凄腕のFBI捜査官役が板についていて、めっちゃカッコ良かった!あまりの男前ぶりに、同僚からお前のブラは色気が無いと、2度も念押しされてました。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の過去作からして、今作もやはり一筋縄では行かない作品に仕上がっていました。麻薬カルテル撲滅イェーイ!な展開を期待してると肩透かしを食らいますよ。アクションシーンの見応えはしっかりあるのですが、やはり肝は善悪の境とは?ボーダーラインとは?と言うところ。
エミリー・ブラントは、腕を見込まれて?カルテル撲滅チームに引き抜かれるのですが、曲者の上司ジョシュ・ブローリンとベニチオ・デル・トロは多くを語らず、状況を掴めない内に麻薬戦争の真っ只中に放り込まれます。そして、警察や軍隊よりも力を持つ相手と渡り合うには、法を超えた存在である事を求められます。直属の上司から、お前は法を守らんでええ、とお墨付きを貰っていました。法の下に平和をもたらす為に働いて来たであろうに、何とも皮肉な結果。正義をもたらす為に正義を破る。うーーん、グレー。こんな感じで、真実とは何か?正義とは何か?をグイグイと問いかけて来ます。

あなたの正義とあちらさんの正義、どっちが真実?ファイナルアンサーはあるのかな。