ひろぽん

HEROのひろぽんのレビュー・感想・評価

HERO(2007年製作の映画)
3.5
ドラマ『HERO』の劇場版1作目

6年ぶりに東京地検・城西支部に戻ってきた検事の久利生公平は、容疑者が既にその犯行を認めている傷害致死事件を芝山から引き継ぐことになる。しかし、初公判で一転して被告は無罪を主張するという事態に。この件を担当する被告側の代理人は、刑事事件において無罪獲得数日本一の弁護士・蒲生だった。簡単に終わると思っていたこの事件に隠された真相を探るために検事の久利生が真相を明かしていく物語。


ドラマは観たことなかったが、この作品は何度か鑑賞している作品。

結婚を控えていた男性の死亡事故から大物政治家の汚職の隠蔽へと繋がっていくお話。

早い段階から事件に大きな権力が絡み、真実が見えなくなってしまった事件を検事の久利生が遺族のために事件の真相を明かすべく奮闘していく。

手がかりがほとんどない状況から現場へ赴き、証拠を集め、想像し考え、試行錯誤しながら1歩ずつ事件の真相へと辿りつくための過程がじっくり描かれていたのが良かった。

また、裁判シーンが多かったところも裁判ものとして楽しめた。凄腕弁護士に対して裁判を重ねる毎に、与えられた証拠集めをして課題をクリアし、張り合っていく久利生と蒲生の法廷の熱い戦いも面白い。

久利生の同僚の検事たちが廃車の工場で疑わしいおじさんを全員で追いかけて捕まえるシーンや、放火の写メを一人一人聞きこみ調査をして証拠集めをして協力していくチームワークが素敵だった。

証拠品のために韓国まで行っちゃう久利生と、それについていく雨宮のコンビも最高。

脇を固める俳優も豪華なキャストで、みんなでわちゃわちゃやってるのが観ていて心地よかった。

信念を持って仕事に打ち込む人はやっぱりカッコイイ。キムタクはやっぱりキムタクって感じだけど、そこがまた良き。

CMの翻訳機が意外なところで活躍するのが面白い。

事件もガッツリあるが、やっぱり久利生と雨宮の恋愛も同時進行で進んでいくのが良かったりする。

タモリが本名の「森田一義」名義で登場するのが衝撃的だった。

ラストは熱々の展開…

キムタクの髪型だったり服装が平成を感じる作品。
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