『メン・イン・ブラック』4作目
いいかげんな凄腕エージェントHと、エリート新人のエージェントMの2人がMIB組織内部に潜むスパイを探し出し、地球を滅ぼしかねない危機から地球を守るために奮闘していく物語。
☆クラリスさんとのレビュー同時投稿作品☆
前作のトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスから代わり、キャストが一新され再スタートをきった本作。公式の扱いだと『メン・イン・ブラック』のスピンオフとして位置づけられている。
子どもの頃に宇宙人と出会い、両親は記憶を消されるも自分だけ記憶を消されず、MIBに憧れ続けたモリーは見事試験を通過し、ついにエージェントMとしてミッションに挑んでいく。
1作目での入社試験は優秀な人材が集まっている中から勝ち抜いた苦労があるのに、本作のMは最初から優秀であっさり試験を通過してしまうエリート。
凄腕エージェントとして登場したHは、登場シーンからふざけ倒していても実力が伴う優秀タイプなのかと思っていたが、ストーリーが進行していくにつれポンコツさが際立ち、Mの引き立て役として十分な役割を果たしていたと思う。真逆の性格をしたMとHの掛け合いもイマイチ合わず、バディというよりはHが有能そうには見えずお荷物に近い印象だった。
Mはミッションを通して成長していくのかと思いきや、最初から最後まで有能すぎてただ活躍しただけになっていた。
前3作品と比較すると生々しいモンスターが少なくなり見やすくなったが、バディの掛け合いがイマイチ物足りなかった印象を受ける。CG技術が進歩していることで、乗り物や武器が格段にカッコよくなっていたところが良かった。ありとあらゆる車のパーツが武器になる演出は男心がくすぐられた。
シリーズの続編として見るとイマイチだが、単体作品で見ると普通に楽しめると思う。Jの相棒だったパグのフランクの登場は嬉しかったし、今作で新しく登場するポーニィの可愛さはたまらなく好きだった。
日本車のレクサスを使うシーンが本当にカッコ良くてお気に入り。
ストーリーの中身は深くないけど評判ほど悪くはない。続編としてみなければSFのハイテクな夢のある武器と綺麗な映像を楽しめる作品。