『イゴールの約束』『息子のまなざし』のダルデンヌ兄弟最初のパルムドールに輝いた作品
キャンプ場のトレーラーハウスで酒浸りの母と暮らす少女ロゼッタの、逆境の中でもたくましく生きていく姿を描く
貧困という負のスパイラル
ぶれぶれな手持ちカメラならではの臨場感は、まるで自分の目の前で起きている出来事を見ているかのようで…
そしてやはりBGMはない
生活音が音楽以上の役割を果たしているから、この監督の映画には不要なのだ
厳しい社会の現実にぶつかりながらも母親の二の舞にらならぬまいと必死にもがくロゼッタの生き様
絶望的に苦しい映画だけどロゼッタには勇気をもらえた
これがパルムドールだ という胸にガツンとくる1本
ロゼッタ役の子も素晴らしすぎる
貧困というリアルなテーマを貫くダルデンヌ兄弟の作風はどこかケン・ローチに似ていて非常に好み
2020 自宅鑑賞 No.243 U-NEXT