Melko

ビッグ・リボウスキのMelkoのレビュー・感想・評価

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
3.9
“We’re gonna fuck you up.”(俺らの圧勝さ)
“Yeah well, you know that’s just like uh…your opinion, man.” (どうかな…それはあくまでもそっちの意見だろ)

なんと!ここにもひろゆきが!!笑
(本家の正解は「感想」ですが)

くう〜〜っなんか…悔しい笑
い、良い話やないか。。良い話に感じるやないか。。
登場人物は主人公リボウスキ(通称デュード)含めてマトモな奴が1人もいないのに、なんか……い、良い話じゃないか。な、なんだコレ?!
てかリボウスキって何度聞いても「ラバウスキ」にしか聞こえない

コーエン兄弟の作品、昔「バーン・アフターリーディング」を見て全然ダメで、「ファーゴ」も微妙、唯一「トゥルー・グリット」は良かったけれど、それでもなんとなく避けてた。
で、ジャケからして訳わからなそうなコレ…
結構な後半まで、「何見せられてんねん」状態でちょこっとイライラ
マジでデュード家の戸締りどないなっとんねんレベルで侵入し放題のガバガバ戸締りだし、
デュード酒飲んで酔っ払ってばっかだからずっと何言ってっかわかんねーし、
キレやすいし人の話聞かないウォルターはトラブル巻き起こしてばかりで役立たずだし、
ドニーは全然話に入れてもらえないし、
あ〜〜、なんやねん

でも、笑えないことはない、不思議
クスッと笑えるポイントが多々ある
どこって聞かれてもすぐ出てこないけど笑、
デュードとウォルター、ポンコツおじさん2人のグッダグダの会話とかやりとりが、近所のおっちゃんの会話聞いてるみたいでなんかもう、くだらな面白い。笑

そして、そんなくだらない内容の、内容がない(ダジャレ)話がなんとなくまとまって感じるのは一重に、選曲の良さ!!
最初から最後までBGMがずっと良いわ〜
そんな場面でディラン♪The man in me
戦いにテンションあげる場面はやはりCCR ♪ Run through the jungle
めっちゃラテンなHotel California笑

とにかくダメダメで、いつもヘロヘロで、殴られてばかりでグデングデンのデュード役ジェフ・ブリッジス
最後にはちゃんと応援したくなってるし

瞬間湯沸かし器なウォルター役ジョン・グッドマンはボテボテの体型と温厚そうな顔に似合わない狂犬ぶりが良き◎
KYすぎてイライラさせられっぱなしだったウォルター、最後の最後に大活躍!!ひるむな立ち向かえ!やったー!

そして、いつも怪役が多いのに、デュードとウォルターに挟まれた口数の少ない役で「マトモに見える」役になってるブシェミ笑 これは珍しい笑!たまにはこうゆうのもいい!

あの役はジュリアン・ムーアでなくてもよかったか?と思いつつ、いややはりあの鉄仮面は彼女ならではか。

興味深かったのは、各場面で出てくる俳優さんたちがみんな爪痕残そうとしてたように見えたこと笑
Jesus役なんて、あんなんオイシイでしかないじゃん笑 え?あれジョン・タトゥーロだったの?私にはスペイン人にしか見えなかったよ!

こうゆう不条理系の映画でよくあるゲロがなかったのも、嘔吐恐怖症としては好感持てました。

「徒労」の二文字で片付いてしまう物語なんだけどなぁ。なんか憎めないんだよなぁ。ラストもなんか、あったかい締めだなぁ。
てかラスト絶対ストライク取ってるよね?
あの長回し凄い!!
カウボーイハットのおっさんが言ってた通り、存分に笑わせてもらいました〜
Melko

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