群青

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の群青のレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
4.1
企業のネットが星を被い

電子や光が駆け巡っても

国家や民族が消えて無くなるほど

情報化されていない近未来ーー


押井守といえばコレじゃないかな。
オープニング、緑色の数字や英語がスタッフになる。マトリックスの緑はここからなんだよね。


映画は1995年で漫画は1989年。1989年で電脳化という考えがあるのがすごい。何よりこの設定を初めて聞いた時驚いた。普通に技術の凄さ、そして恐るべきリアリティにだ。本当にありそうという説得力が凄かった。


ストーリーも考えさせられた。電脳化や義体化が普通となった時代。それはどういうことかというと思っただけで音楽を聞けたり相手に電話をかけることができる。そして老化を防ぐため自分の体を機械化させることができる。つまり体の換えが効くということは自らのアイデンティティを意識や魂の意味であるゴーストに頼るしかない。しかもこの作品でのハッキングというのは人の意識に侵入するゴーストハッキング。そのため自分は果たして本当の自分なのか?今見えているものや自分がそうだと思っていたものがないかも知れない。そんな不安が取り巻いている社会なのだ。
そんな時に凄腕のハッカー『人形使い』が現れる。

相変わらずの会話の難しさと面白さ。そして今、押井守の作品の共通点を見つけた!キャラの一人が、そろそろ本題に入りません?みたいなセリフを言う!笑
全部に共通してるかどうかは知りません笑

アクションも兵器オタクの押井守監督らしく細かい。自分はその辺はわからないが銃弾や被弾する物の材質によって着弾の様子が違うらしい。いやなんなんだそれ笑


少々難しいかもしれないがSFアニメ、いやアニメとしても金字塔です。観て損はない!
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