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グエムル -漢江の怪物-のあざらしのレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
3.3
「大きくて黒いものが水の中にいた。」

2000年2月9日、駐韓米軍 第8部隊 ヨンサン基地内 霊安室。
アメリカ人がホルムアルデヒドの瓶を、ホコリが被っているからという理由で下水溝に流せと命令します。
そして、多くの毒薬は漢江に流れていきました。

ある日、釣り人が不思議な物を見つけます。それは異形の物で、人に噛み付いてきました。
一方、橋の上では、自殺をしようとしている企業の社長が川の中に大きくて黒い物を見たようです。

ヒョンソは女子中学生です。川のほとりで駄菓子屋さんをしているパパとおじいちゃんと住んでいます。
叔母さんはアーチェリーの選手です。

軍基地から流された毒薬によって、突然変異した魚のようなトカゲのような化け物が現れるという、モンスター・パニック映画です。

いきなり、怪物が全容を表すので驚きます。こういうモンスターものは、徐々にその身体を表すのが定番だと思っていました。でも、現実はそういう感じかもしれません。そのように、リアリティのあるストーリー展開が好感持てる映画でした。

内容もストーリーも、怪物ものとしては有りがちな流れですが、演出が良く、引き込まれて面白く観られます。

モンスターは凶暴なだけでなく、未知なウィルスの宿主生物の疑いがあるというのに、一般人はそこを理解して行動しないところが、ストーリーとして面白いです。

しかし、韓国映画によくあるように中弛みがあります。
ドラマならば良いと思いますが、映画だと飽きてしまいます。2時間という尺は長すぎるかもしれません。

「怪物だ!怪物だ!」

…悪い役はみんなアメリカ人…
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