LalaーMukuーMerry

キツツキと雨のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
3.7
映画のロケ撮影の現場を舞台にした、ちょっとシュールで、趣きのあるコメディ作品。主題は…
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人に認められて初めて自分を肯定できる
自分を肯定できて初めて自信が生まれる
自信が生まれて初めて人と繋がることができる
人と繋がるとは人を認めることだ
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主人公は、25歳の映画監督(小栗旬)。自分の作った台本に自信がなく、やる気が全く起こらず、山村のロケ現場でボーっとしているだけ。だが偶然出会った映画とは全く無縁の木こりの男(役所広司)が彼の台本を読んで感激、進んで撮影の協力をするようになる。無口で不愛想だけど誠実な木こりのおかげで、若い監督は次第に自信を取り戻し、ロケ撮影もうまく回り始める…
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言ってみれば、それだけのストーリーですが、木こりとその息子との関係が変わっていくのも主題を補強していました。朴訥な木こりと周りの人との会話(特にその間)が、独特の雰囲気を作り上げていて、ひそやかに笑えて満足しました。
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Filmarksを始めてしばらくたった頃、初めて見知らぬ人から「いいね」をもらった。驚いたけれど、自分(の文章)を認めてくれる人がいることを知ってうれしかった。「いいね」のおかげで私の中で何かが確実に変わった。その変化を今は楽しんでいる。フォロワーのみなさん、いつもありがとうございます。