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君は映画の作品紹介

君は映画のあらすじ

人気劇団・ヨーロッパ企画代表、上田誠の監督デビュー作。下北沢にある実在のビル「シェルボ下北沢」。その2階に入る映画館・トリウッドが物語の中心。下北沢で劇作家をしているマドカは映画を観に行く。三軒茶屋でバンドをしているカズマも映画を観に行く。すると、互いの出来事が映画としてスクリーンに映し出されるという、ありえない“構造”が生まれてしまう。さらに映画館の両隣にある「グッドヘブンズ」と「三日月ロック」ではのっぴきならぬ問題が発生。マドカとカズマは、この“構造”を利用しながら解決に奔走するが、互いの映画は次第に影響し合い、事態は斜め上の超展開へーーー。

君は映画の監督

上田誠

原題
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
68分
ジャンル
コメディ青春SF
配給会社
TOHO NEXT、トリウッド

『君は映画』に投稿された感想・評価

背骨
4.0
めっちゃ面白い!
映画作り始めの学生映画みたいな設定なんだけど、中盤以降のストーリー展開があまりにも巧みで超絶面白いSFコメディに仕上がってる

ヨーロッパ企画の映画どれも面白かったけど、中でもこれは一番かも。キャストがみんな振り切ってるのもいい。これは見逃したら損します
4.0
先日、本屋でたまたま見つけて購入したガイドブック📕
『全国85劇場 ミニシアターのある街へ。〜映画の余韻と楽しむお散歩ガイド〜』(JTBパブリッシング 2021年)

このガイドブックで最初に紹介されていたのが"下北沢トリウッド"
へーこんなとこに映画館があるのかとググってみたら、その映画館が舞台の映画『君は映画』がちょうど封切られてた

2連発台風が東京にいらした日に劇場へ🌀
たまたま近くまで来てたからと顔を出した上田誠監督の「楽しんでいってくださいね」という挨拶のあとに本編が始まった

さっき歩いてきた道や、乗ってきたエレベーターがそのまま映画に出てくるから、自分もシネマティックマルチバースに迷い込んだかと思った🌌

劇場は20歳前後くらいの観客で満席で、明るい笑い声が何度も起こっていた

帰りに、ガイドブックで紹介されていた"古書ビビビ"にも寄って、大橋裕之サイン本と『映画秘宝 底抜け超大作』を購入📚️
店内では、女性歌手がカバーしてる尾崎豊の"I LOVE YOU"が流れていた

ひっさびさのシモキタ満喫した、完全自己完結のストレスフリーな週末ww

​The other day, I happened to find and buy this guidebook at a bookstore:
Mini-Theater Guide: Walking Towns with the Lingering Afterglow of Movies (JTB Publishing, 2021)

​The very first theater featured in it was "Shimokitazawa Tollywood." I was like, "Oh, I didn't know there was a movie theater there," and Googled it—only to find out that a movie set in this exact theater, called You Are a Movie, had just been released!

​I went to the theater on the day a double typhoon hit Tokyo. Right before the screening, Director Makoto Ueda happened to drop by because he was in the neighborhood, and the film started after his quick greeting: "I hope you all enjoy the film!"

​The streets I had just walked down and the elevator I had just ridden showed up exactly as they were in the movie. It made me feel like I had wandered into a cinematic multiverse.🫨

​The theater was packed with a crowd in their late teens and early twenties, and the room was filled with bright laughter throughout the film.

​On my way back, I stopped by "Kosho Bibibi"—a used bookstore introduced in the guidebook—and bought a signed book by Hiroyuki Ohashi along with "Eiga Hiho: Bottomless Blockbusters". Inside the shop, a female artist's cover of Yutaka Ozaki's "I LOVE YOU" was playing.

​Thoroughly enjoyed Shimokita for the first time in ages. A completely self-contained, stress-free weekend haha
この映画は、下北沢の女性劇作家と、三軒茶屋の男性バンドマンの物語。
舞台設定は下北沢の映画館。2人の主人公は、シモキタとサンチャ界隈で活動し、
各々が夢や希望を抱き、苦悩やストレスを抱えながら過ごしている。
ある日二人は、ひょんな事から映画を観に、ミニシアターの映画館にやってくる。
スクリーンに映し出される映画を、二人はぼんやりと眺めていた。

しかし突如、客席から観たスクリーンには、女側は男が、男側は女が主人公の映画館客席が映し出されていた。
(゚Д゚)ハァ?
何も動きがないので、声を出したらスクリーンの中の主人公が自分の声に反応して返事をする???
(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?
「こっちの世界」と、スクリーンの中の「あっちの世界」が奇妙に繋がり始め、、、というお話。

めちゃくちゃ面白かった!!!
(・∀・)イイ!!

高校演劇経験のある私は、演劇調の映画は元々大好物なのだが、
ヨーロッパ企画の主宰、上田誠脚本の映画は、「リライト」や「ドロステの果てで僕ら」など、相性がとても良い。
毛並みが同じ類似作品で、上田誠も絶賛していた、
「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」も好みの作品だ(数分前までこれも上田誠作品だと勘違いしていた)。


二人のスクリーンに映し出されている映像は、劇場空間そのものと連動する、不思議な構造を持っていた。
スクリーンの向こうで起きるトラブルや事件が、現実の客席や劇場ロビーの状況と影響し合い、交錯していく。
これまで時間や空間を自由に行き来する物語を編んできた上田誠が、
ついに「スクリーン」という媒体そのものを使って、
映画の中を自由に行き来する物語に挑んだ。その企みは見事過ぎるほどに成功していた。

​まず素晴らしいのは、演劇の表現的な時間的空間的制限要素を、映画の特性によって鮮やかにぶち破っている点だ。
シチュエーション劇の映画化という意味では、三谷幸喜監督作品と比較されがちだが、
今作の持つ意義と価値は、それをあっさりと凌駕していたように思われる。
三谷作品が良くも悪くも「演劇的映画」であるならば、
今作は「演劇と映画の相乗効果的新世界の映画」だ。
​(-ω☆)キラリ

映像的には、ワンカット風の長回し(あるいは本当にワンカットなのか?)という、
緻密な仕掛けが観客をワクワクさせる。
((o(´∀`)o))ワクワク
同じシーンを何度も別の角度や時間軸から撮影し、シーンの整合性を完璧に保つという、
送り手の恐ろしいほどの緻密な計算と頭脳労働が透けて見える。
俳優陣も膨大な長台詞や、タイミングのズレが許されない過酷な演技を求められたはずだ。

​しかし驚くべきは、送り手がそれほど頭を使って構築しているにもかかわらず、
観る側はさほど頭を使うことなく、自然体で受け取れる点だ。
ヽ(´ー`)ノ
まさに脳みその「ローエネルギー消費とハイリターン」であり、
まるで効率的な次世代エネルギーの仕組みのようでもあり、たとえて言うなれば、
「JERAのクリーンエネルギー戦略」のようでもある(笑)
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
そんな事を想起させるほど、観客に優しい構造になっている。

​今作は構造の面白さだけでなく、ジャンルとしても非常に多面性がある。
軽快なポップSF的でありながら、映画の内外でトラブルが連鎖する、
クライムサスペンス的な緊張感も孕んでいる。
​また、下北沢トリウッドの全面協力という、寛大な優しさに支えられた今作からは、
下北沢や三軒茶屋といった地域で育まれた演劇、音楽、映画という、
カルチャーへの深い愛情と親しみが全編から溢れ出ている。
。・゚・(ノ∀`)・゚・。

個人的には、同じ下北沢を舞台にした映画「街の上で」を超えたとすら感じた。
上映時間は非常にコンパクトで見やすいが、あまりに愛おしい時間ゆえに、
「短すぎる、もっとこの世界観の中に浸りたかった!」と思わせる魅力があった。

​今作の核心は「あっちの世界とこっちの世界が影響し合う、協力し合う」という、
斬新な発想と魔法のギミックに尽きるだろう。
( ゚Д゚)y─┛~~
異なる2つの並行世界が交錯し、ある瞬間に、1つの方向を向く。
その時に生まれるエネルギーの強さは圧倒的で、大げさではなく、
「地球から戦争をなくすヒント」は、こういうエネルギーの使い方なのではないか?
とすら思わせるほど、深い哲学を感じたのだ(笑)
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

しかも!
(ΦωΦ)フフフ…

​なんか今年観た映画でいうと「サンキュー、チャック」を連想するような映画だったのだ!
(゚Д゚)ナンデ?

この映画は「自分が映画になる物語」なのである。
すなわち、「自分が主人公になる世界の物語」なのである。
つまり「誰もが自分の世界の主人公である」という話に必ず行き着くはずなのだ(笑)
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

このメッセージは、「サンキュー、チャック」の核心と、驚くほど美しく共鳴しているではないか!
(^O^)

​「サンキュー、チャック」は、世界の終末から始まり、時間を遡りながら、
「チャック」という一人の平凡な男の、39年間の人生を紐解いていく、3幕構成の映画だった。
そこで明かされるのは「世界の終わり」とは実は「チャックという一人の人間の死」と同義であり、
一人の人間の中には、ひとつの巨大な宇宙=世界が丸ごと、存在しているという、
あまりにもエモーショナルな真実であった。

​この視点を持って「君は映画」を捉え直すと、さらに深い味わいが生まれる。
客席=こっちの世界と、スクリーン=あっちの世界が、
影響し合うギミックは、私たちが生きる「現実」と、
私たちの脳内や人生という「物語(映画)」が、常に地続きであることを示している。

主人公がスクリーンの境界線を越えて「映画の一部」になるという事は、
傍観者として生きていた人間が、自分の人生という名のスクリーンの中心に立ち、
「自分がこの世界の上映主であり、主人公なのだ」と自覚するプロセスそのものなのだ。

​「サンキュー、チャック」が、どんな平凡な人生であれ、その内側には、
世界を丸ごと包み込むほどの輝きがあると、全肯定したように、
「君は映画」もまた、「自分の人生は、自分の意地でいくらでも変えられる。なぜなら君自身が映画の主人公だからだ」という、
力強いメッセージを、極上のポップSFという形で、私たちに手渡してくれるのだ。
。・゚・(ノ∀`)・゚・。

​構造に魔法をかけるだけで、これほどまでに面白く、そしてエモい映画ができるのか。
久々に極上の映画的工夫に触れ、映画館を出た後も心地よい余韻が続く、
至高の多幸感に包まれた作品だった。
劇中内容は、致命的ネタバレに繋がりやすいものだけに、詳しく語れないタイプの映画だったが、
「観たい映画大渋滞週」と言われた6.19週公開作品の中では、これが最も私の心に余韻たなびく作品だった。

文句ナシに、推せます。
(-ω☆)キラリ

良かった演者
伊藤万理華
井之脇海
前田旺志郎
菊池日菜子
尾関高文
高佐一慈
永野宗典
藤谷理子
三河悠冴
石田剛太
土佐和成

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