高校3年の夏、転校生の保彦がやってきた。 彼はある小説を読み、憧れて、300年後からタイムリープしてきた未来人だった。 保彦と秘密を共有する美雪。やがて二人は恋に落ちた。 そして、7月21日、運命が大きく動く。保彦からもらった薬で、美雪は10年後にタイムリープする。未来の美雪は1冊の本を見せ、「あなたが書く小説。……絶対書ける。」と告げる。それは保彦が未来で出会う小説―タイムリープから戻った美雪は、未来へ帰っていく彼を見送った。「この夏の彼と私の物語を書き、必ず時間のループを完成させる」という約束を交わし。 10年後、小説家になった美雪は、ようやく出版にこぎつけた保彦との“自分だけの物語”を手に帰省する。― しかし運命の日、いくら待っても10年前の美雪は来なかった。なぜ来ない!? あの夏のタイムリープの謎と秘められた感情が、10年の時を翔けて明らかになる― 現在、過去、そして未来、時を翔けめぐり「リライト」される運命の行方は?
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