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ある日、家族が死刑囚になってーの作品紹介

ある日、家族が死刑囚になってーのあらすじ

息子が起こした事件で、“死刑囚の家族”となり、人生が一変した奥本さん一家。ごく普通の家族が背負う過酷な現実。事件から15年、家族は今、何を思うのか。

ある日、家族が死刑囚になってーの監督

西村匡史

原題
製作国・地域
日本
ジャンル
ドキュメンタリー

『ある日、家族が死刑囚になってー』に投稿された感想・評価

TBSドキュメンタリー映画祭の中の一本。

この映画祭のドキュメンタリーは、どちらかと言えば想定内で収まる内容が多いが、普段ドキュメンタリーを観ない人には観やすい作品も多い。

たまたまスケジュールが合う作品ではありましたが、以前レビューした『死刑囚に会い続ける男』の延長上にある作品だったので、縁を感じました。

宮崎県で起きた殺人事件。

当時、まだ22歳の岡本死刑囚は、妻と6ヶ月の息子、そして同居していた義理母の3人を殺した罪で、2014年死刑が確定した。

今回は、彼の背景である家族にフォーカスした作品。三兄弟の長男だった岡本死刑囚。2人の弟達も登場する。

ドキュメンタリー映画は、想像していた事からはみ出した時に面白くなってくるし、学びや発見がある。

私が思わず涙が出た場面は、彼を弁護した弁護士が、岡本死刑囚を支える会で見せた涙の贖罪だ。自分の弁護が至らなかった為に、無期懲役ではなく死刑確定となってしまった、と。

確かに彼は、3人殺害している。ましてや幼い我が子にまで手をかけて。我慢の限界を超える叱責を、毎日義理母から受けていたという。

それは残された遺族である、妻の弟が死刑にしないでほしい、と上申した事からも察する事が出来る。

とは言え、離婚するなり両親を頼るなり、いくらでも助けを求め、殺人犯にならずに済む方法があったはずだ。

岡本死刑囚の家族が語る、本人の学生時代の話も興味深かった。

こんな事件を起こした人というのは、どこか内向的で友達も少なく、クラスで存在感がない、というイメージだったが、彼に関しては全くの逆。

弟達は、兄はいつも友達に囲まれており、女友達ですら毎週のように遊びにきて羨ましかった、きっと毎日楽しかったと思う、と当時を振り返る。

そんな順風満帆で早くに結婚し、息子にも恵まれたにも関わらず、人生を棒に振ってしまった。

すぐ下の弟さんは、何度も結婚の話も破談になっているという。

彼は自分を岡本家の癌だという。

3人の命を、未来を奪い生きていく辛さに、死刑執行を早める上申書を出そうとした事もある。
何をしても変わらないし、何も亡くなった3人にしてあげる事も出来ない。

彼を支え続ける家族。
そしてその家族を支える周りの人々。

親なら思う、自分たちの育て方のどこが悪かったのか。親の責任はいつまでか、はたまた死ぬまであって当たり前か。

死刑囚の息子を残して、先に死ぬかもしれない親の気持ちを思うと、言葉にならない。
azusa
-
本作に映っているのは市井の一般人だ。両親や兄弟の話を聞く限り仲のいい極一般的な家庭であり、それについて違和感を抱くことはまったくなかった。それでも肉親が死刑囚として収監されている事実は常に彼らを取り巻いていた。特に次男の慎重な言葉の選び方は、彼がいかに辛い環境に置かれてきたか如実に物語っている。事件は事件として処罰されるべきだが、果たして加害者家族はどこまで関わるべきなのか。そもそも当事者ではない家族に事件の責任はあるのか。これからも生きていかなければならない彼らに重い十字架を背負わせているのは誰なのか。少なくとも私は彼らにどのような責任があるのか説明することはできない。ただし監督も言っていたようにこの家族は周囲の支援がある稀有な例だということに留意する必要がある。家庭環境が遠因になった事案もあることを踏まえると「加害者家族」と一概に言えないことは明白だ。TBSドキュメンタリー映画祭は新たな視点をくれるため、毎年とても勉強になっている。
notto
3.6
西村監督と森達也監督のトークショー付き上映を見た
死刑囚にも被害者にも家族はいる
私は元々死刑制度反対派の人間だからこの映画見てより死刑制度は無くなった方がいいと思った
命が尊いものなのは大前提だが、もし自分の家族が殺されたら加害者にはできるだけ長い時間反省してほしいし、人を殺すのがだめなのになぜ国が制度として殺してるのかって思う
まあ私が被害を受けたことがないからそう思うのかもしれないけど

顔を出して公開することにどれだけの葛藤があったのか、監督自身の言葉を聞けて良かった
ナレーションはやっぱり好きじゃないな
もうちょっとお話聞きたかった

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