消えない虹を配信している動画配信サービス

『消えない虹』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

消えない虹
動画配信は2024年3月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『消えない虹』に投稿された感想・評価

【タガタメ】

「dm的映画祭」の3本目はこちら「消えない虹」でした。

これはNHKあたりが好きそうなとても重たい話。
「未成年が犯した罪の行く末」について、被害者や加害者だけではなく、彼らを取り巻く大人たちがどうやって向き合っていくのか・・・。
作品としては「粗い部分」もちょいちょいあるんだけど、描こうとしているテーマにはちゃんと向き合っていたんじゃないかな。

僕が大好きなMr.Childrenで「タガタメ」という曲があるんだけど、その中にこういう歌詞があります。

♪子供らを被害者に、加害者にもせずに、この街で暮らすため、まず何をすべきだろう?
でももしも被害者に、加害者になった時、辛うじて出来ることは相変わらず性懲りもなく愛すこと以外にない。

自分に子供が出来てまだその子がヨチヨチ歩きの頃は、ただただ僕たち親が見守っていれば良かったけど、やがて子供にも「自分の世界」が出来て、いつしか繋いでいた手を離して一人で世界に出て行く。
その時、親というのは大なり小なりの「覚悟」が必要なんだと感じました。
それはあの曲の歌詞にもあるように、被害者にも加害者にもならないように、親として教え、導き、叱って、褒めて、そんな事を繰り返しながら大切なものを守って生きていく。
・・・・でも、もしも被害者になってしまったら、加害者になってしまったら。
その時、僕はどういう言葉をかけてあげるべきなんだろう・・・。

この物語は「法律」によって裁かれるとかそんな事では解決できない根本的な問題を描いています。
映画としての完成度よりも、そのメッセージの欠片を拾うことが出来たと思うので、その辺をネタばれコメ欄に残したいと思います。
原田眞人監督、成島出監督、篠原哲雄監督、深川栄洋監督らの作品で助監督を務めた島田伊智郎さんの監督デビュー作は、現在と過去、時を経て繰り返される少年少女による2つの事件を通し、元加害者として、元被害者として夫々心に傷を抱えた人々のドラマを通し、不寛容社会での再生をエモーショナルに描いていく。
13歳の時に友人の犯行によって妹を亡くした過去を持つ新聞記者の月野木薫は、結婚式を間近に控え幸せな日々に期待を抱いていて過ごしていた。
しかしその反面、自分だけ幸せになって良いのかと、亡き妹に対する後ろめたい気持ちも抱えていた。
そんな或る日、中学校の屋上から女子生徒が転落死する事件が発生する。
女子生徒を転落させた加害少女は、月野木が面倒を見ている友人・岡田の娘の茜だった。
そして被害者の少女と家族同然の付き合いをしていた香川晃は、月野木の妹を殺した元加害少年だった。
この事件を切っ掛けに、運命に導かれるように月野木と香川は26年振りに再会することになる。
この作品では「少年法」が題材になっていて、この法律の規定によって起こる様々な問い掛けがされている。
「罪を償い、償われる機会を失った人々はどう生きれば良いのか?」
「いつになったら人は許されるのか?どうすれば許すことが出来るのか?」或る意味、答えのない問い掛けに対して本作は向き合おうとする。
果たして呵責と贖罪、そして恩讐の先に、彼らは何を見出だすのか?
益々不寛容な社会になっていく中、本作は分断された人々を希望に虹で繋ごうとしているように思える。
監督舞台挨拶付で鑑賞。

少年時代に妹を殺された経験を持つ新聞記者の薫は家族同然に面倒を見ている少女・茜がある日、同級生を突き飛ばして殺害した報せを受ける。被害者少女・ミナミの家族が経営する町工場にはミナミが兄のように慕う男・香川晃が勤めており、人と人が絡み合う果てに薫と晃の過去の因縁が明らかになって…というお話。


少年法?の14歳未満の犯罪は責任能力が無いため裁かれないことがメインのテーマになっていて、裁かれないが故に、自分を許せずまた許されもせずといった苦しみがあることを描いていた。
このテーマは薬丸岳の小説『友罪』とも共通するものである。

感想としては、テーマ的には非常に興味深いのだけれども、詰め込みすぎてボヤけたのが惜しいなあというもの。
二部仕立てのような構成ですが、後半パートが重くて前半がフリになってる感じで浮いてしまっていた。

ただ、誰かや自分を許すということの難しいが故に美しいものであることについてはとても伝わってきた。
監督の舞台挨拶見ててもとてもお優しい方なんだろうなあっていうのが伝わってきたし。

主題歌がハルカトミユキなの知らなくて、ファンなのでめっちゃ嬉しかったし、相変わらず歌詞が良すぎる。

『消えない虹』に似ている作品

友罪

上映日:

2018年05月25日

製作国:

上映時間:

129分

ジャンル:

配給:

  • ギャガ
3.2

あらすじ

ある町工場で働き始めた、元週刊誌ジャーナリストの益田と、自らの経歴を一切語らない鈴木。年齢以外の共通点は何もないふ たりだが、同じ寮で暮らすうちに友情を育ててゆく。そんななか児童殺害事件が…

>>続きを読む

赦し

上映日:

2023年03月18日

製作国:

上映時間:

98分

ジャンル:

3.3

あらすじ

かつて17歳の少女だった夏奈は、同級生の少女を殺害した。あれから7年、20年の刑を受けた夏奈に再審の機会が与えられ、釈放される可能性があると連絡を受けた被害者の父・克と、別れた元妻・澄子。…

>>続きを読む

轢き逃げ -最高の最悪な日-

上映日:

2019年05月10日

製作国:

上映時間:

127分
3.0

あらすじ

ある地方都市で起きた交通事故。一人の女性が命を落とし、轢き逃げ事件へと変わる。車を運転していた青年・宗方秀一、助手席に乗っていた親友・森田輝。二人は秀一の結婚式の打合せに急いでいた。婚約者…

>>続きを読む

望み

上映日:

2020年10月09日

製作国:

上映時間:

108分

ジャンル:

配給:

  • KADOKAWA
3.7

あらすじ

一級建築士の石川一登とフリー校正者の妻・貴代美は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、…

>>続きを読む

光と血

上映日:

2017年06月03日

製作国:

上映時間:

113分
3.6

あらすじ

日本、現代―― いじめらっれ子を守る心優しき女子高生・光。3年間の交際を経て、恋人と婚約した青年・陽。被災地にボランティアへ通う青 年・健太とその姉・マナ。幸せな日々はいつまでも続く…

>>続きを読む

ソロモンの偽証 後篇・裁判

上映日:

2015年04月11日

製作国:

上映時間:

146分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.3

あらすじ

前代未聞の中学生による校内裁判、遂に開廷。被告は、告発状によってクラスメイト殺害の嫌疑がかけられた問題児。校内裁判の提案者である藤野涼子は検事として、彼の有罪を立証しようとする。対する弁護…

>>続きを読む

許された子どもたち

上映日:

2020年06月01日

製作国:

上映時間:

131分

ジャンル:

3.8

あらすじ

とある地方都市。中学一年生で不良少年グループのリーダー市川絆星(いちかわ・きら)は、同級生の倉持樹(くらもち・いつき)を日常的にいじめていた。いじめはエスカレ ートしていき、絆星は樹を殺し…

>>続きを読む