LalaーMukuーMerry

大統領の陰謀のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
3.9
ウォーターゲート事件(1972)をきっかけに、執拗な取材で事件の真相に迫り、権力の中枢による不正を暴き、ついには時の大統領を辞任に追い込んだ、ワシントン・ポストの二人の記者の地道な取材活動を描いた作品。

断片的に入ってくる情報から事件の真相に迫っていく様子が描かれるのですが、ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンという2大スターが主役なのに、意外なほど地味な作品でした。実話だから当然か。

考えてから動くではなく動きながら考える、現場主義、などという教訓を思い出しました。仕事の位が上がってくると次第に管理に比重が移っていって、現場からついつい離れてしまいがち。それだと肝心なポイントが掴めない。

権力に立ち向かうと腹を決めた上司がかっこよかったな。

それにしても、権力者というのは裏で不正をやっているんでしょうね、今でもきっと。北朝鮮や中国やロシアの、言ってることと、やってることが違うのがバレバレの独裁的リーダーは、わかりやすくてむしろかわいいと思えるくらいです。