ここ数日、横山光輝の三国志を読みまくってるんですが、赤壁まで読み進めたところで、どうしても観たくなって借りてきました。
最寄りのTSUTAYAでは、盤の状態が悪くなったからという理由で現在は在庫がなく、隣町からレンタル。
果たして、10年ぶりに観たレッドクリフは・・
とっても面白かったです!
この映画を撮るために、何人の人が動いたんだろう。世に大作は数あれど、これほど壮大な作品は滅多にないはずです。
序盤からクライマックスのような展開になっていますが、その後の知略や合戦ではきっちりスケールアップを見せつけ、観るものを飽きさせません。
マンガ横山三国志では、実質的に孔明こそが揺るぎない主人公であり、呉の周瑜は徹頭徹尾その引き立て役として描かれているのですが、この映画では赤壁が舞台だけに、周瑜が大きな存在感を持って活躍しています。
美しいヒロインに引き立てられ、胸を張る周瑜・・。よかったね!
とはいうものの、ここぞという局面で存在感を放つのはやはり諸葛亮孔明に他ならないわけで、ここに金城武を起用したキャスティングは見事の一言でした。
電波通信のない時代、戦では、事前にどれだけ「見通せて」いるかで勝敗が決まることが多く、国の存亡の鍵を握るのは実際のところその国の軍師でした。
三国志に登場した軍師たちの頂点として描かれた孔明は、知略の結晶のような人物でなくてはならず、それを体現する演技を見せられるかがこの映画の成否を決める・・・
撮影時はそういう状況だったと思うんですが、金城武は素晴らしい輝きを放ち、その任を果たしたものと思います。
節目ごとに散りばめられた名場面の大半は横山三国志でも描かれており、個人的には、マンガ三国志の実写化という見方でも大いに楽しめました。
前後編合わせて計5時間の大作、後編も堪能したいと思います。